座談会 〜DBの進化をどうとらえるか データベースを高速化する手段として注目を集める「インメモリー技術」。今後のトレンドとして定着するのか。高速処理が可能になることでビジネスはどのように変わるのか。アナリスト、ベンダー、SIerと立場の異なる3名が今後のデータベース像について語る。
アイ・ティ・アール
リサーチ統括ディレクター
シニア・アナリスト
外資系ソフトウェアベンダーにてデータベース、データウェアハウス関連製品のマーケティングに携わる。2006年より現職。現在はRDBMS、DWH、BIなどの製品分野を担当。ITベンダーのマーケティング戦略立案や、ユーザー企業の製品活用などのコンサルティングに数多く携わっている。
日本マイクロソフト
サーバープラットフォームビジネス本部
アプリケーションプラットフォーム製品部
エグゼクティブプロダクトマネージャ
外資系ソフトウェアベンダーにてデータベースを担当後、2008年に日本マイクロソフトに入社。SQL Serverのプロダクトマネージャとして、SQL Server 2008の採用拡大に向けた取り組みに従事する。現在はアプライアンス機「SQL Server SSD Appliance」の訴求を進める。
NTTデータ 技術開発本部
サービスイノベーションセンタ
ビジネスインテリジェンス・ソリューション担当
課長
2000年に入社。データウェアハウスやBIに関する技術開発に従事し、NTTデータグループのBI専門部隊である「データウェアハウス/ビジネスインテリジェンス・ラボ」を率いる。現在は大規模なリアルタイムデータ分析環境の実現に向け、さまざまな先進技術の検証に注力する。
─ データをメモリー上に配置して処理を高速化する「インメモリーDB」は、1つのトレンドとして定着するのでしょうか。
生熊:DBはこれまで、ディスクI/Oがボトルネックとなって十分な処理性能を引き出せないという問題に直面していました。この点、「インメモリー化」すれば大幅な性能向上が見込めるのは確かです。メモリー価格の急速な下落で、大容量のメモリーをサーバーに搭載できるようになったこの時代、定着するとまでは言い切れませんが、この流れはごく自然に映ります。
北川:メモリーの価格下落を機に企業からの関心が高まっているのは事実ですが、かといってすべてのDBがインメモリー化する可能性は低いと見ています。オラクルの「Oracle TimesTen In-Memory Database」やIBMの「solidDB」など、この分野ではすでに幾つもの製品が市場に投入されています。メモリーを用いた高速処理が普遍的に求められているのであれば、これらDB製品は、もっと大きくシェアを伸ばしていたはずですからね。注目度が増すインメモリーですが、すべてのDB処理に一足飛びに広がるということにはならないでしょう。
横川:DBをインメモリー化しても、現時点の企業システムではディスクを一掃できない点に注意すべきです。インメモリーDBといえど、トランザクションが確定するコミットはメモリーではなくディスクに書き込まれた時点となります。何かしらの理由で電源が落ちたらメモリー上のデータは消えてしまいますから。インメモリー技術をDBに適用しても、可用性や信頼性の面で現状ではディスクに依存せざるを得ないのです。
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