[インタビュー]

データサイエンスはスキルではなく新しいパラダイムである――慶応義塾大学 柴田里程教授

2013年6月12日(水)緒方 啓吾(IT Leaders編集部)

昨今、にわかに注目を集めるデータサイエンス。しかし、その概念自体は1990年代後半から存在している。十数年間にわたって、データサイエンスの重要性を訴えてきた、慶応義塾大学 理工学部の柴田里程教授に話を聞いた。

慶応義塾大学 理工学部
柴田里程教授

―先生は、データサイエンスを教えられていますね。これはどんなものなのでしょうか。

データを研究の対象とする学問です。数学が数を、物理学が物を扱うのと同じように、データを研究します。データに関する疑問を解決し、理解を深め、新たな知見を得る。

データから価値を創造する学問、そう言い換えてもよいかもしれません。そのために、データの収集や蓄積から、分析結果の検証まで、つまり入口から出口まで一連のプロセスを扱います。

―例えば、どんなことをやっているんですか?

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