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独エンタレスト、データ連携プラットフォーム「EDR Workbench」の国内販売を本格開始

2014年2月6日(木)緒方 啓吾(IT Leaders編集部)

独エンタレストは2014年2月より、「EDR Workbench」の国内販売を本格的に開始する。

 EDR Workbenchは、複数のシステム間でデータを連携させるためのプラットフォーム。これまでは、通信事業者向けに料金計算システムの基盤として提供してきた。独T-Mobileや、ノルウェーのNetwork Norwayなど、通信事業者を中心に、サービスプロバイダーや、メディア企業など、世界で約20社の導入実績を持つ。日本国内では2008年より提供を開始。アイエムが主体となって、ソフトバンクモバイルをはじめ、7~8社に製品を導入してきた。

 全世界でのシェア拡大を進める一環で、日本国内での本格的な販売活動を開始する。今後は、通信事業者に限らず、他の業種にも進出する。具体的には、電気、ガス、水道といった公共分野をはじめ、課金サービスを提供する事業者を主なターゲットとして見込む。通信事業者向けにはアイエムが引き続き販売、構築を担当するが、その他については、各業種に精通したSIerとの連携を予定する。

 主な機能は3つある。1つめは、データ統合機能。他システムやデータソースからデータを抽出し、所定のフォーマットに変換したり、他のデータと統合する。いわゆるETLツールのようなイメージだ。非構造化データやバイナリデータも扱える。ユーザーは、開発ツールを使って、データの取得から、加工、アウトプットまでのプロセスを、部品を組み合わせて定義する。ユーザーが独自に処理ロジックを組み込むこともできる。

 2つめは、業務処理機能。入力されたデータを元に、ユーザーごとに利用残高を管理したり、料金計算したりする機能を持つ。主に通信業界向けだが、水道、電気、ガスなど、従量課金するサービスにも応用できる。3つめは、データサービスバス機能。複数のアプリケーション間でデータをやり取りするための仲介機能を提供する。システム間を直接接続しなくて済む点では、ESB(Enterprise Service Bus)と似ている。

 3つの機能に加えて、ユーザーが定義したプロセスが正しく機能するか、シミュレーションする機能も用意する。自動的にテストデータを生成し、実行結果を出力するため、テストの工数を削減できる。

 

 

 

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