大和ハウス工業は、プライベートクラウド環境の強化を図った。垂直統合DBマシンの導入で処理性能を引き上げ、業務効率を向上させることが狙いである。2014年2月26日、製品を提供した日本オラクルが発表した。
同社がプライベートクラウド上で稼働させているのは、「D-SMART」と呼ぶ業務推進システム。販売管理や物件管理、部材管理、施工管理、定期点検管理といった機能を備える。2005年に独自開発した。その後、フルクラウド化の方針に基づき、2010年からはCTCが提供するIaaS上に構築したプライベートクラウド環境で運用してきた。
しかし、その活用が進むなかで課題が浮上。機能拡張が相次いだほか、利用者数が急増したため、システム負荷が高まっていた。実際、バッチ処理に時間がかかるといった性能面での限界が見えてきた。このままでは、せっかくのシステムが業務効率を低下させる要因になりかねない。
そこで大和ハウス工業は、従量課金で利用しているプライベートクラウドのIT基盤に「Oracle Exadata Database Machine」を導入。機器の購入費用を抑えつつ、抜本的な性能改善を図った。サービス提供ベンダーとして基盤構築を担当したCTCの試算によると、月次集計のバッチ処理に要する時間を従来の90分から6分に短縮できたという。
プロジェクトの概要
ユーザー名 | 大和ハウス工業 |
業種 | 住宅メーカー |
導入システム | プライベートクラウド基盤 |
導入目的 | 業務推進システムの性能向上 |
導入完了時期 | ─ |
主な利用製品 | 「Oracle Exadata Database Machine」(日本オラクル) |