広島工業大学(本部:広島県広島市)は、約4500人の学生が利用する大規模仮想デスクトップ環境を構築した。2014年4月1日から稼働を開始した。
同学では従来、PCを備える教室をいくつか設置。学生に対して、授業で利用する3次元CADや統計解析用アプリケーションなどを利用できる環境を提供していた。しかし、上記のようなソフトウェアは、高速CPUや大容量メモリーを搭載した高性能PCを必要とする。このため、導入できる台数に限界があった。実際、PC台数は180台程度にとどまり、授業以外で学生が利用することは難しかった。
新システムにおいては、OSやソフトウェアといったデスクトップ環境を仮想化し、サーバーに集約。シンクライアント端末から利用できるようにした。学内のPC教室や自習室などに、650台のシンクライアント端末を設置済み。学生はこれらから仮想PCにアクセスし、いつでも予習・復習できる。今後は、学生が個人所有するPCやタブレット端末からも利用可能にしていく計画だ。
構築を担当したのは日立製作所。デスクトップ仮想化製品には「VMware Horizon View」を採用した。「VMware vSphere」によるサーバー仮想化・集約も実施した。
プロジェクトの概要
ユーザー名 | 広島工業大学 |
業種 | 研究・教育機関 |
導入システム | 仮想デスクトップ |
導入目的 | 自学自習の促進 |
導入時期 | ─ |
主な利用製品 | 「VMware Horizon View」「VMware vSphere」(いずれもヴイエムウェア) |