京葉銀行は、勘定系システムを刷新する。2018年までに、従来のメインフレームからオープンシステムへの移行を図る。日立製作所が2014年5月7日に発表した
預金、為替、融資といった勘定系システムを、ブレードサーバーを中核とする新しいプラットフォーム上で再構築する。構築・運用コストの最適化が狙い。加えて、市場環境に即応できるシステムアーキテクチャを採用する。
従来、勘定系システムを投信や保険、証券といった外部システムと連携させるには、個別にインタフェースプログラムを作り込む必要があった。このため、新商品開発や組織改編などに伴う機能追加・変更に多大な工数がかかり、市場の変化に即応できないことが問題となっていた。
そこで、新システムにおいては、外部システムと接続するためのゲートウェイ機能を「バンキングハブシステム」として分離する。合わせて、アプリケーションプログラムをコンポーネント化する。
こうしたアーキテクチャにより、顧客ニーズや取引状況に応じた新商品開発や営業体制の変革、チャネル拡充を迅速化できるという。ほかの金融機関とアプリケーションを共有することによる運用コストの削減も視野に入れている。
日立と静岡銀行が開発中の勘定系パッケージソフトを用いて構築する。ハードウェアには「BladeSymphony」を採用した。OSは「Red Hat Enterprise Linux」。
【プロジェクトの概要】 | |
ユーザー名 | 京葉銀行 |
業種 | 金融 |
導入システム | 勘定系システム |
導入目的 | コスト削減、市場環境への即応 |
導入時期 | 2018年 |
主な利用製品 | 「BladeSymphony」(ブレードサーバー)、「Hitachi Virtual Storage Platform」(ディスクアレイ)、「uCosminexus TP1/ Financial Service Platform」(高速トランザクション処理) |