ジェイティービー(JTB)は、より戦略的な人員配置や人材育成を実現するため、グループ共通のタレントマネジメントシステムを構築。2014年3月、同社を含めて73社ある国内グループ会社の社員2万1000人を対象に稼働させた。製品を導入した電通国際情報サービスが、2014年7月2日に発表した。
旅行事業や出版・広告業などを展開するJTBグループは、事業の枠に縛られず適材適所に人材を配置する「交流人事戦略」を推進中だ。その一方で、人事システムは事業会社ごとに異なるため、人財情報をグループ横断的に把握することは難しかった。そこで、グループ内の社員に関する情報を一元的に管理し、人材活用や育成計画に生かすためのシステムを構築することにした。
新システムには、社員1人ひとりのキャリアデザインや保持資格、評価履歴といった情報を蓄積。ユーザーである社員や上長、人事部門はそうした情報を基に、目標設定や評価・フィードバック、人材ポートフォリオ分析などを実施する。
タレントマネジメントシステムと合わせて、給与システムも共通化した。これにより、給与業務のシェアドサービス化を急ぐ構えだ。
上記2システムはいずれも、電通国際情報サービスの統合人事パッケージ「POSITIVE」を用いて自社のプライベートクラウド上に構築した。ユーザーは、ブラウザから利用する。
【プロジェクトの概要】 | |
ユーザー名 | ジェイティービー |
業種 | 旅行や出版・広告事業など |
導入システム | タレントマネジメントシステム、給与システム |
導入目的 | 人材活用の高度化、給与業務の効率化 |
導入時期 | 2014年3月 |
主な利用製品 | 「POSITIVE」 |