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[調査・レポート]

4割の企業が現在のデータセンターを東日本大震災以降に利用―インプレス「データセンター調査報告書2014」より

2014年9月22日(月)クラウド&データセンター完全ガイド編集部

インプレスのシンクタンク部門であるインプレス総合研究所は2014年9月22日、同社が実施した企業のデータセンター利用に関する調査結果を発表し、それをまとめた「データセンター調査報告書2014」(監修:データセンター完全ガイド編集部)の販売を開始した。調査結果から、データセンター/クラウドサービスの動向や潮流、それらを選定するユーザー企業の採用意欲や傾向などが明らかになった。

 インプレスの年次データセンター市場調査は2007年より実施を始め、調査報告書は今年で8回目の発行となる。調査内容は、データセンター/クラウドサービスの市場・産業や同分野の主要技術の動向・分析で、173のデータセンター/クラウド事業者に対する詳細分析も行っている。なお、2014年度版より、データセンターサービスの比較・検討・採用にあたる企業の担当者を対象に、データセンターを選定する際の基準などを尋ねたユーザー詳細調査結果を新たに掲載している。

 2014年度の調査結果の一部は以下のとおりとなっている。

4割の企業が現在のメインデータセンターを東日本大震災以降に利用

 対象企業が現在、主に利用しているデータセンターの利用開始時期を尋ねたところ、「2011年」が16.8%の回答を得て最多で、2010年以降、4年間の比率が合計で52.6%と半数を占め、2011年3月11日の東日本大震災以降に新規または乗り換えとして、現在のデータセンターをメインとして利用開始しているケースが非常に多いことが明らかになった。また、現在、主に利用しているデータセンターの契約期間は、「5年以上」が28.0%、「3年未満」が23.1%、「5年未満」が20.3%という順位になり、3年以上の契約長期化が進んでいる。

図1:現在のメインデータセンターの利用開始時期(出典:インプレス「データセンター調査報告書2014」)
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データセンターに強化してほしいのはクラウドサービスと情報セキュリティ

 調査ではデータセンターに強化してほしい点も尋ねている。、最多の回答を得たのは「クラウドサービス」(38.0%)で、「情報セキュリティ」(33.7%)が続いた。この2つは2013年度調査でも要望が強く、データセンターの利用にあたってユーザー企業が抱える大きな課題となっている。なお、3位の「BCP/DR」、4位の「物理セキュリティ」、5位の「省エネ」までがいずれも20%以上の回答を得て上位につけている。

図2:データセンターに強化してほしい点(出典:インプレス「データセンター調査報告書2014」)
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データセンターの採用にあたって重視するのはコストと立地

 2014年度版から調査を開始した、企業のデータセンター採用担当者への調査の中で、データセンターの採用にあたって重視した(する)点を尋ねている。回答結果を見ると、やはり「コスト」(74%)が最多となり、「立地(安全性、BCP/DR)」(52%)、「立地(自社のオフィスや事業所から近かったり、交通の便がよい)」(48%)と続いた。

図3:データセンターの採用にあたって重視する点(出典:インプレス「データセンター調査報告書2014」)
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 データセンター調査報告書2014の価格は、CD(PDF)版が16万円で、CDと400ページの冊子のセット版が17万円(いずれも税別)。同調査報告書の詳細および購入は、インプレス総合研究所のWebページを参照されたい。

 

 

 

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市場調査 / 災害対策 / 東日本大震災 / BCP/DR / ITインフラ / ユーザー調査 / インプレス

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