IoT(Internet of Things:モノのインターネット)を前提にした新たなアプリケーションによるビジネスモデル改革への期待が高まっている。そうした中、CDN(Contents Delivery Network)サービスを提供する米アカマイ・テクノジーズが、IoTのためのネットワーク環境の構築に力を入れている。IoT時代には、どんなネットワークが必要になるというのか。米本社のチーフストラテジストであるクリストファー・アレキサンダー(Kristofer Alexander)氏に聞いた。(聞き手は志度昌宏=IT Leaders編集)

−−IoT(Internet of Things:モノのインターネット)のためのネットワークが必要だと指摘している。IoTの何を問題視しているのか。
様々なデータソースがネットワークにつながっていく中で、これまでとは異なるインタラクション(相互作用)が複数、発生することだ。
IoTの時代になれば、様々な機器がつながることは既に指摘されている。従来の人が操作するコンピュータに加え、車や製造装置などの機械、センサーあるいは、それらで読み取れるバーコードやQRコードが付されたすべてのモノである。
しかし、重要なことは、これらがただつながるだけでなく、読み取った情報がやり取りされ、それに基づくインストラクション(命令)によって、新たな変化が生じる。そこでは、人よりも機械、機械よりもセンシングされたデータやインストラクションのほうが多数発生するのは明らかであり、そこに新たなインタラクションが発生する。
会員登録(無料)が必要です
- 1
- 2
- 次へ >