CDN(Contents Delivery Network:コンテンツ配信ネットワーク)最大手の米アカマイ・テクノロジーズが、一般企業に向けた通信インフラとしての提案を強化している。キーワードは、「Web Experience」。Webの位置づけが変わってきたことで、より高速かつ安全な通信インフラを誰もが欲しているという。2013年10月には、運用管理機能の操作を可能にするAPI(Application Programming Interface)も公開した。Web Experienceの意味するところや、API公開の背景などを、米本社のweb Experience部門担当シニア・バイスプレジデントであるマイク・アファーガン氏に聞いた。(聞き手は志度 昌宏=IT Leaders編集部)
――「Web Experience」を掲げているが、その意味するところは。
Webの世界では大きな変化が起こっており、あらゆる企業にとって新たなビジネスチャンスが訪れている。そのことを伝えるために、このキーワードを掲げている。
Webサイトのユーザーインタフェース(UI)を考えてほしい。ほんの3、4年前までは、PCに搭載したWebブラウザだったものが、今ではスマートフォンが当たり前になっている。だが、これは単にデバイスが変化しただけでない。キーボードとマウスという入力装置が消え、指先で操作するボタンや音声認識に置き換わろうとしている。
結果、Webサイトは、一般消費者から従業員、専門家までが、様々なデバイスとモバイル環境を使って、いつでも、どこからでも利用する対象になった。小売業にすれば販売機会が増えるし、企業内を見ても従業員とのつながりが強まっている。すわなち、Webの進化によりビジネス機会が広がっているわけだ。最近、小売業界で「オムニチャネル(すべての顧客接点)」というキーワードが注目されている理由も、ここにある。
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