日本ITCソリューションと三井商事が共同で臨む案件。大規模な案件であると同時に、競合の中国企業である北京鳳凰は“原価割れ”の、とんでもない提案を出してくる可能性があった。日本ITCソリューション課長の佐々木は、これまでの経験とは全く異なる交渉の場が待っていることに戦慄を覚えていた。対策会議の中で、三井商事の筒井は「ともかく競合相手の北京鳳凰に会ってみよう」と言い出した。
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