[データの説得力を高めるインフォグラフィックスの基礎知識]

【第2回】ブロックチャート〜複数カテゴリーの内訳を同時に比較

2015年7月15日(水)川畑 英貴(クリックテック・ジャパン)

最近のBI(Business Intelligence)/BA(Business Analytics)では、インフォグラフィックス(Info-graphics)の技術を適用した様々なグラフが作成できるようになっています。データの可視化方法として重要性が高まるグラフについて、それぞれがどんなデータを可視化するのに適しているのか、そのグラフを作成するために必要なデータ項目は何かなどを解説していきます。棒グラフ/円グラフだけのプレゼンテーションから卒業しましょう。今回は「ブロックチャート」を取り上げます。

ブロックチャート

図1:ブロックチャートの例図1:ブロックチャートの例
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ブロックチャートの説得力

 ブロックチャートは、カテゴリーにおける集計値の割合を領域ブロックの大きさで表すのが特徴です。データに比例したセグメントの高さ/幅またはセグメントの領域で表示します。割合は左上が一番高く、右下に行くにつれて割合が下がってきます。

 割合を大きさ(面積)で表現するという意味では円グラフに似ています。ただ一般的に円グラフでは、1つのカテゴリーの割合の表現は容易です(図2の左)。しかし2つ以上のカテゴリーの割合を見ようとすると分かりにくくなります(図2の右)。2つのカテゴリーの割合を表現するならば、円グラフよりもブロックチャートのほうが良く分かります。

図2:円グラフでは2つ以上のカテゴリーの比較は難しい図2:円グラフでは2つ以上のカテゴリーの比較は難しい
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ブロックチャート作成に必要なデータ項目

 ブロックチャートを作成するのに必要な項目は以下の通りです。

軸の項目:2つ以上のカテゴリー項目(BIツールにより設定可能な項目数は異なる。QlikViewの場合は最大3項目)
数式:集計したい項目の合計値、レコード数、平均など

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