ソフトウェア開発支援ツールを開発・販売するグレープシティは2015年8月19日、複数のExcelファイルをクラウド上で自動集計するサービス「Masume(ますめ)」のプレビュー版を公開した。Excelで作成した申請書やアンケートなど集計を自動化したり、大量のExcelファイルを1つにまとめたりできる。
「Masume(ますめ)」は、ExcelファイルをWebブラウザからアップロードすれば、シート内の集計対象となるセルを自動認識し1つのテーブル(表)に集約して結果を返すクラウドサービス。特別なソフトのインストールは不要で、Excelファイルに変更を加えずに集計作業のみを自動化できる。操作体系や画面もExcelに合わせてある。
集計したいExcelファイルはテンプレートとして登録する。すると、レイアウトが解析され、集計対象になるセルとテーブルが自動的に認識される。その後、値を入力したExcelファイルをアップロードすると、個々のファイルから集計対象となるセルとテーブルから数値を抜き出し、集計テーブルが生成させる。集計結果は、ExcelやCSVとしてダウンロードできる。
Excelファイルの集計方法は3つある。上記のようにExcelファイルを直接アップロードするほか、メールでの送受信、Webフォームへの直接入力ができる。メールによる集計では、Excelファイルを添付したメールを同サービスから対象者へ送信し、返信された記入済みファイルを自動集計するといった使い方が可能になる。メールが使えない対象者はWebフォームへ入力してもらうなど、登録した1つのテンプレートに対して、いずれの方法も併用できる。
プレビュー版は、初回利用時にアカウントを登録することで、全機能を無料で利用可能。正式版のサービスは2016年春に、月額ベースでの料金体系で開始する予定である。