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新川センサテクノロジ、設計情報を全社横断で共有するシステムを導入しグローバル展開を強化

2015年10月9日(金)IT Leaders編集部

高精度センサーメーカーの新川センサテクノロジは、設計情報を全社で共有するためのシステム基盤を導入した。設計~製造に関わる一連のプロセスを最適化し、顧客ニーズにキメ細かくスピーディーに対応するのが狙い。プロジェクトを支援した富士通マーケティングが、2015年10月8日に発表した。

 新川センサテクノロジは、振動監視計器を主軸とする専業メーカー。発電所のタービンや新幹線のレール、国産ロケットの燃料装置など、社会インフラや産業設備の領域で、振動/変位を監視する高精度なセンサーやモニター、さらに解析診断装置などの設計・製造を行う。

 同社は、国内市場での高いシェアを足がかりにグローバル展開を加速。もっとも、新興国を中心とした海外市場では競合もひしめいており、顧客の細かいニーズを素早く製品に取り込む体制を整えることが課題に浮上した。そこで、開発・設計・製造・資材管理までのプロセスを見直すと共に、各フェーズでの情報共有を徹底するシステムの導入を決断した。

 改革プロジェクトを支援したのは富士通マーケティング。2012年以降、富士通システムズ・ウエストと共に、プロセス改善提案や勉強会の実施、富士通の製造工場見学などを通じて議論を重ね、基本方針を定めた。システム基盤として導入したのは、統合設計情報管理システム「FUJITSU Manufacturing Industry Solution PLEMIA グローバルエディション」と「電子部品情報サービス CLCA(Component Life Cycle Adviser)」。2015年4月に運用を開始した。

 設計図や回路図、概況図、部品情報など、開発・設計部門が作成する情報は多岐にわたる。新システムの導入によって、これらの設計情報を製造部門や資材管理部門との間でリアルタイムに共有することが可能となった。これまで実務担当者同士が印刷資料をベースに情報伝達するシーンも少なくなかったが、組織横断で電子的に共有することで即時性や正確性が格段に改善され、全社一丸で顧客ニース対応や製造プロセスを最適化できるようになった。

 設計に変更があった際に、 図面の修正や、部品の差し替えなどの影響範囲を把握する時間を大幅に短縮するといった効果も出ている。社外から調達する部品の中には、一部の仕様が変わったり生産が終了となるものも少なくない。こうした情報の共有も徹底し、代替品の早期確保や、設計そのものを素早く見直すことにもつなげている。

【プロジェクトの概要】
ユーザー名 新川センサテクノロジ
事業内容 振動/変位などの高精度センサーの製造
導入システム 設計情報管理システム
導入目的 組織横断的に設計情報を共有し、プロセスの最適化を図る
主な利用製品 「FUJITSU Manufacturing Industry Solution PLEMIA グローバルエディション」「電子部品情報サービス CLCA(Component Life Cycle Adviser)」(以上、富士通)。プロジェクトは富士通マーケティングと、富士通システムズ・ウエストが支援


 

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