パナソニックは、光ディスクを使ったデータセンター向けのデータアーカイブシステム「freeze-ray」を米Facebookと連携して開発したことを2016年1月6日に発表した。パナソニックの光ディスク技術とFacebookのデータセンターについてのノウハウの組み合わせにより実現したもので、データセンターにおける、アクセス頻度が低いが長期保存が必要なコールドデータの保存への活用が見込まれている。
freez-rayの開発においてパナソニックは高密度高額技術、光ディスク、ドライブ、関連ロボットなどの主要装置、データセンターでのシステム制御を容易にするライブラリーソフトの開発を行った。Facebookは、データセンターのストレージシステムの設計、配備、管理、整備に関する専門知識の提供を行ったほか、技術面やデータセンターからのフィードバック情報の提供も行っている。
freez-rayによるアーカイブソリューションは、光ディスクの特徴である長寿命性、不変性、ドライブの後方互換性、低消費電力、環境変化への耐性などにより、データ完全性の保護とデータセンターのコスト削減につながるとしている。特に、アクセス頻度が低いあるいはアクセスされることがないものの長期間の保存を必要とする「コールドデータ」のアーカイビングへの利用に適したものとなっている。
両社はすでに、Facebookのデータセンターに100GBのBlue-rayディスクを数百枚組み込んだ第1世代のアーカイブシステムを配備済で、2016年後半には第2世代の300GBディスクによるアーカイブシステムを配備する予定だ。今後は、PB(ペタバイト)級のコールドストレージアーカイブシステムの実現を目指すとしている。そのため、500GBあるいは1TB(テラバイト)のアーカイブディスクを使用した次世代システムの開発に向けて協力関係を継続していく。
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