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300m先の飛行音でドローンを検知─パナソニックシステムソリューションズが開発

2016年3月7日(月)IT Leaders編集部

パナソニック システムネットワークスは2016年3月4日、32チャンネル集音アレイマイクと、IP対応の全方位カメラとを組み合わせることで、約300m先から飛来するドローン(複数の回転翼を持つ小型無人航空機)を確認できる「ドローン検知システム」を開発したと発表した。受注は2016年3月7日に開始する。

 「ドローン検知システム」は、32個のマイクを円形に配置したマイクアレイ構成の全方位マイクと、強化を図ったコントロールソフトを使って、約300m先のドローンの飛来音(発生音量レベルが距離1mで85dBSPL以上で、環境騒音レベル46dBの場合)を検知できる。

 具体的には、マイクアレイ構成の「集音マイク」によって、ドローン特有のローター回転音、風切音などを検知する。32個のマイクからの入力音信号に対して、信号バラつきを抑える設計や、高度な信号解析処理を組み合わせることで、約300m先からの飛行音によってドローンを検知できるようにした。

 集音マイクの中央部に9メガピクセルの全方位カメラを搭載した一体型設計で、可搬性に優れている。特定場所への常設のほか、イベントなど一定期間だけ設置が必要な場合にも利用しやすい。

 検知精度の向上を支援する「ヒートマップ機能」を搭載しており、設置場所の騒音環境を視覚的に把握できる。ドローンが飛来する可能性がある区域以外を検知エリアから除外し、ノイズ源の影響を低減する。

 昼夜に対応した旋回・チルト、ズーム(光学30倍)が可能な監視カメラシステムと連携して、システムを拡張することも可能だ。マイクにより検知したドローンをモニターで確認しながら追尾し、拡大表示できる。

 ドローン検知システムの価格は、オープン価格になる。パナソニック システムネットワークスは、官公庁および警備会社をはじめ、機密保持が必要な企業、団体へ向けて同システムを提供する。

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