NTTデータは2017年8月9日、海外のグループ会社を含めた全社横断でブロックチェーンの活用を推進するチームを同日付けで発足したと発表した。150名体制で活動を開始し、順次体制を拡大する。2019年度末までにグループ全体で100件以上のブロックチェーンを活用したビジネスの検討を目指す。
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推進チームでは、主に3つの取り組みを実施する。(1)NTTデータグループ内のブロックチェーンに関する活用事例の分析とカタログ整備、(2)ブロックチェーンの活用事例を効率的に分析できるプラットフォームの整備や技術開発、(3)プロフェッショナル人材の育成、である。
(1)では、NTTデータグループ内のブロックチェーンに関する活用事例を集約し、ビジネスおよび技術の観点で客観的に分析する。ビジネス観点では、導入効果や実現までの期間、費用感を、技術観点では、単位時間当たりの処理規模、ネットワーク構成、サービスレベル、セキュリティーなどを分析する。
分析・検証結果は、ブロックチェーン活用のカタログとして発信する。ブロックチェーン技術の進展や環境の変化によって生じる影響についても速やかに分析し、カタログに反映する。
(2)では、NTTデータ全社の開発環境やパブリッククラウドを利用し、Hyperledger ProjectやEthereumといった代表的なブロックチェーン技術のプラットフォームをPaaS型サービスとして整備する。これにより、ブロックチェーンの環境を短期間で整備できるようにする。
また、既存システムとの連携に必要な技術開発を推進する。得られた知見や課題は技術コミュニティーにフィードバックする。
(3)では、ブロックチェーン技術に関するトレーニングコースを整備する。これにより、ユーザーのビジネス検討を推進するコンサルタントや、ブロックチェーン技術の選択やアプリケーションの実装・評価を行うエンジニアなど、NTTデータグループ内でブロックチェーン関連のプロフェッショナル人材を育成する。