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OSのUSB起動と電子割符を組み合わせた“USB型シンクライアント”、サムライズが販売

2017年11月24日(金)日川 佳三(IT Leaders編集部)

サムライズは2017年11月24日、クライアント端末からの情報漏えいを防ぐことを目的に、Windows OSのUSBブートと機密データの電子割符という2つの仕掛けを組み合わせたUSBメモリー型の製品「@割符Live USB」を発表、同日販売を開始した。同コンセプトを同社は“USB型シンクライアント”と呼ぶ。開発会社は、ネクスト・シェアリング。

 @割符Live USBは、Windows OSのUSBブートと、機密データの電子割符という、2つの仕掛けを組み合わせた情報漏えい対策製品である。オフィスや自宅、外出先などにある任意のパソコンにUSBメモリーを挿し、このUSBメモリーからWindows OSを起動して利用する。標準ではWindows 10がインストールされているが、Windows 8.1も利用可能である。USBメモリーの容量は128GB。

図1●@割符Live USBが備える電子割符機能の概要(出所:サムライズ)図1●@割符Live USBが備える電子割符機能の概要(出所:サムライズ)
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 USBメモリーを持ち歩けば、どの場所、どのパソコンからでも、自分のデスクトップ環境にアクセスできる。USBメモリーを挿した任意のパソコンを、自分専用のデスクトップPCとして利用できる。ローカルのパソコンのストレージにはデータを書き込まないので、USBメモリーを抜いてしまえば、パソコンを介してデータが漏えいすることはない。

 OSの基本データ群はUSBメモリー内に保存するが、機密データについては、社内のNASやクラウドストレージなどに格納する。ここで、社内のNASやクラウドストレージに保存した機密データの漏えいを防ぐ機能として、グローバルフレンドシップ(GFI)が開発した電子割符ソフトを備えている。

 電子割符は、ファイルを複数(3つ以上)の欠片に分割するソフトである。分割した個々の欠片が漏えいしても、これだけでは分割前の元データを復元することはできない。このため、複数のクラウドストレージなどに分割保存しておけば、1つのクラウドストレージから欠片のデータが漏えいしても、元データを漏えいさせずにすむ。

 電子割符には、データの冗長性もある。例えば、3つに分割した場合、3つすべてが揃わなくても、3つのうちの2つの欠片が揃えば元データを復元できる。これにより、クラウドストレージやNASにシステム障害が起こっているような場合でも、データにアクセスできる。

 @割符Live USBではまた、シグネチャを使わないウイルス対策ソフト「Webroot SecureAnywhere Buisiness エンドポイントプロテクション」を同梱している。これにより、別途ウイルス対策ソフトをインストールすることなく、Windowsデスクトップ環境をウイルスから保護できる。

 価格(税別)は、オープン。参考価格は、製品本体「@割符Live USB128GB環境移行用(1年)」が6万円。2年度以降の保守料「@割符Live USB 保守(1年)」が、年額2万円。

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