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業務ログを活用してサービス残業を把握─ソニックガーデンの「ラクロー」

2018年7月23日(月)日川 佳三(IT Leaders編集部)

ソニックガーデンは2018年7月23日、未払い残業(サービス残業)がどれだけあるかなど、企業が社員の労働時間を管理する上でのリスクを可視化する労務リスク管理サービス「ラクロー」のβ版を発表、同日公開した。特徴は、社員による自己申告と、メールなどの業務ログから推定した労働時間の乖離を確認できることである。

 ソニックガーデンの「ラクロー」は、労働時間に関わるリスクを可視化し、問題の早期発見、早期対処を支援する労務リスク管理サービスである。β版では、未払い残業(サービス残業)と36協定違反のリスク(残業上限超過)を確認できる。

図1:ラクローβ版の概要。自己申告データと業務ログデータの乖離を確認できる(出典:ソニックガーデン)図1:ラクローβ版の概要。自己申告データと業務ログデータの乖離を確認できる(出典:ソニックガーデン)
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 未払い残業については、カレンダーやメールなどのデータから推定した労働時間と、勤怠管理システムに社員が申告した労働時間の乖離を確認できる。36協定違反については、2018年6月末に成立した改正労働基準法の新残業規制に対応し、残業上限規制に関する違反を確認できる。

 特徴は、自己申告だけでなく、カレンダーの予定やメールなどの業務ログから業務の実態を推定することである。労働時間の実態を把握しやすくなる。また、日常的に業務ログを分析してリスクを可視化しておくことによって、労務トラブルの予防にも役立つ。

 製品提供の背景について同社は、社員の労働時間を把握するための方法として、社員による自己申告よりも、客観的なデータ(入退室やPCのログ)による記録の方が望ましいことを挙げる。「自己申告制では、本人の意思によって労働時間が実態と乖離しやすいからである」(同社)。

 「一方、現実には、入退室やPCのログだけで業務時間と業務外時間を機械的に識別・計測することが困難な場合も多く、自己申告制を導入するケースが少なくない。厚生労働省のガイドラインでは、PCログなどの客観的なデータと自己申告の間に大きな乖離がないかを確認すべきとしているが、乖離のチェックは実施コストが大きく、運用面で課題がある」(同社)。

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