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日立、本番環境の運用をAIで支援するサービス、エンジニアを呼び出すかどうかの判断が可能に

2018年8月2日(木)日川 佳三(IT Leaders編集部)

日立製作所は2018年8月2日、情報システムの運用をAI(人工知能)によって改善するサービスを発表した。障害の予兆を検知する使い方のほか、警告メッセージの発生時にエンジニアを呼び出すかどうかの判断をAIにやらせる、といった使い方ができる。2018年8月3日から提供する。価格は、個別見積もり。

 システムの状況がどうなっているかを判断するといった、高度なスキルが必要なIT運用業務を、AIによって支援する。これにより、IT運用の自律化を目指す。具体的なサービスとして、IT運用に向けたAI基盤「AIプラットフォーム」を提供するとともに、本番環境へのAIの導入支援サービスを開始する。

図1:「IT運用最適化サービス」において、AIを活用した本番環境でのIT運用自律化支援を開始(出典:日立製作所)図1:「IT運用最適化サービス」において、AIを活用した本番環境でのIT運用自律化支援を開始(出典:日立製作所)
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 日立製作所は2017年7月に、システム運用管理ソフト「JP1」などを通して培った運用ノウハウを生かして「IT運用最適化サービス」を開始した。さらに、IT運用の品質や効率を高めるため、金融系など複数の企業との間で、AIを活用した運用自動化に関する検証を実施してきた。

 AIを活用したシステム運用の例は、以下の通り。

 システムに警告メッセージが発生した際に、オペレーターが担当エンジニアを呼び出すかどうかの判断をAIが支援する。これにより判断ミスを抑制する。運用マニュアルが頻ぱんに追加・変更された場合でも、再学習することなく、これまでの学習結果を踏まえて要否の判断ができる。

 障害の予兆を検知する使い方ができる。システム保守の熟練者のノウハウを基にした学習モデルを使うことで、正常時のシステムの性能との乖離を検知し、推定要因を分かりやすく可視化する。経験が浅い担当者でも障害要因の把握ができ、障害発生前にシステム負荷を分散するなどの対処がとれる。

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