富士通は、EC(電子商取引)サイトを閲覧している消費者の関心や迷いを、モバイル端末のタッチ/スクロール操作や揺れなどからリアルタイムに判定する実験を、総合スポーツ量販サイト「ヒマラヤオンラインストア」(ヒマラヤが運営)で実施すると発表した。判定結果に応じてメッセージを切り替えることによって、売上やサイト回遊率、滞在時間などが向上するかどうかを調べる。
富士通研究所が開発した判定モデルの効果を、実際のECサイトで検証する。この判定モデルは、Webサイトを閲覧している最中のモバイル端末(スマートフォン)のタッチ/スクロール操作のデータ、モバイル端末の動き(揺れ)のデータを利用して、人の心理(関心の高さと、迷いの高さ)を分析する。
例えば、小刻みにスクロールしている場合は迷っているとか、長時間揺れが少ない場合は関心が高い、といった具合に、モバイル端末から収集できるデータを使ってリアルタイムに閲覧者の心理状態を計測する。この判定結果に応じて、その時々の心理状態に適したメッセージをリアルタイムに表示する。
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今回、判定モデルをヒマラヤオンラインストアに適用し、効果を検証する。オンラインストアでの商品に対する顧客の関心や迷いの度合いに合わせて、タイムリーに関連情報を提示したり、購入を後押しするような情報やクーポンを提供する。これによってカートへの追加や売上、滞在時間、サイト回遊率などに変化が出るかどうかを調べる。
実験では、閲覧ページの遷移データと心理データの相関関係も分析する。これにより、顧客が購買に至るまでにどのような心理で商品を比較検討するかを把握する。
実験期間は、2018年9月19日(水曜日)から10月3日(水曜日)まで。