NECは、ベクトル型コンピュータ「SX-Aurora TSUBASA」を用いたAIの研究を進めるため、米Stanford大学のDAWN Projectに参画し、同プロジェクトにSX-Aurora TSUBASAを4台提供したと発表した。
AI処理は膨大な計算処理を必要とするため、実際に応用しにくいケースがある。この問題を解決するため、NECは米Stanford大学のDAWN Projectに参画し、4台のSX-Aurora TSUBASA A300-4を提供した。
NECの狙いは、プロジェクトの研究開発を加速するとともに、ベクトル型プロセッサのAI領域での活用を推進することである。
X-Aurora TSUBASAは、ベクトル型スーパーコンピュータの現行機である(関連記事:NEC、x86とベクトルプロセッサを組み合わせた新型スパコン「SX-Aurora TSUBASA」)。
ベクトル型スーパーコンピュータの特徴は、メモリー性能が高いことである。SX-Aurora TSUBASAでは、メモリーのバンド幅はプロセッサ当たり1.2TB/秒になる。大容量データを一括処理する大規模シミュレーションなどの用途に向く。