南海電気鉄道や南海マネジメントサービスをはじめとする南海電気鉄道グループは、スマートフォンやタブレットを使ってリモートからパソコンの画面を操作するソフト「Splashtop Business」を導入した。同グループの100人を超える社員が利用している。Splashtop Businessの開発会社は米Splashtopで、日本法人のスプラッシュトップが2018年10月31日に発表した。
南海電気鉄道グループでは、鉄道業務事業に加え、南海電鉄沿線の不動産・流通物件の運営など、幅広い業務を展開している。南海電鉄のIT子会社である南海マネジメントサービスは2013年から、業務の効率化やコストの削減を目指し、外出先から業務を行えるようにするソフトを検討してきた。特に、不動産部門は外出や出張が多く、業務効率を向上させるにはリモートからのアクセスが必須だった。
こうした経緯で、外出先のスマートフォンやタブレットから社内のパソコンを操作できるSplashtop Businessを導入した。担当する不動産物件は南海電鉄の沿線各所にあるため、個々の物件に移動する際や、先方との打ち合わせまでの空き時間に、会社のパソコンにアクセスする。こうして、時間を有効に使えるようになった。導入当初は10人程度で利用を開始したが、記事執筆現在では100人を超える写真が利用している。
さらに、Splashtop Businessによって書類を社外に持ち出す必要がなくなったため、ペーパーレスにも貢献した。社内データにリモートからアクセスし、必要な書類や図面をすぐに見られるようになった。これにより、時間を効率よく使えるようになったほか、コストを削減できた。
なお、南海電気鉄道グループが今回導入したSplashtop Businessは、スマートフォンなどの端末(iOS、Android、Windows、Mac)から社内のパソコン(Windows、Mac)をリモート操作できるようにするクラウドサービスである。操作対象のパソコンに専用のエージェントソフト「Splashtop Streamer」をインストールしておけば、クラウドサービスを介して、これをスマートフォンなどからリモート操作できる。