BRMS(ビジネスルール管理システム)ソフト「InnoRules BRMS」を提供しているイノルールズは2018年10月31日、アステリアのデータ連携ソフト「ASTERIA Warp」とInnoRules BRMSを連携させるアダプタを開発したと発表した。ASTERIA Warpを用いたデータ連携処理の中で、InnoRules BRMSで管理している業務ルールを参照して処理を行えるようになった。
韓国InnoRules日本法人のイノルールズは、ASTERIA WarpからInnoRules BRMSの機能を利用するための専用アダプタを開発した。このアダプタは、アステリアが開始した「アダプター開発プログラム」にイノルールズが参画して開発した。イノルールズは、アダプタとInnoRules BRMSをセット化した「InnoRules BRMS for ASTERIA Warp」として販売する。
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専用アダプタを含んだInnoRules BRMS for ASTERIA Warpは、2018年11月1日に提供を開始する。価格(税別)は、2019年3月末までの期間限定で、100万円。ライセンスの内容として、InnoRulesサーバーライセンス(1CPU)、InnoRules開発用クライアント(Rule Builder)ライセンス×2ユーザー、ASTERIA Warp専用アダプタを含む。
連携元となるASTERIA Warpは、異なるシステム同士をデータ連携させるためのEAI(アプリケーション統合)ソフトである。各種のアダプタを介して業務ソフトやデータベースなどに接続し、これらのデータをルールに基付いて変換し、外部システムに引き渡すことができる。ジョブフローを定義/実行するバッチスケジューラ機能も備えており、データ処理や外部プログラムの起動といったプロセスを条件に合わせて駆動できる。
連携先となるInnoRules BRMSは、BRMS(ビジネスルール管理システム)ソフトである。業務ロジックをアプリケーションから分離することができる。業務アプリケーションなどに業務ロジックをハードコーディングする必要がなくなるので、業務ロジックだけを独立してメンテナンスできる。業務ロジックの変更時にアプリケーションを改修しなくて済む。
ASTERIA WarpとInnoRules BRMSが連携することによって、ASTERIA Warpは、データ連携処理を実行するために必要な業務ロジックを自前で持つことなくInnoRules BRMSから得られるようになる。