[新製品・サービス]
ソフトクリエイト、クラウドとオンプレミスで使うユーザーID情報を一元管理する「LDAP Manager on SCCloud」
2018年12月6日(木)日川 佳三(IT Leaders編集部)
ソフトクリエイトは2018年12月6日、クラウド型のID管理・認証サービス「LDAP Manager on SCCloud」を発表した。2019年4月1日にサービスを開始する。価格は調整中で未定。販売目標は、2020年3月末までに50社、2万5000 IDとしている。
LDAP Manager on SCCloudは、クラウド型のID管理・認証基盤サービスである。社内の業務システム群やSaaSアプリケーション群など、業務で利用している複数のシステムのID/パスワード情報を一元的に管理する(図1)。
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個々のアプリケーションを利用する際に必要になるユーザー情報(ID/パスワード、役割にヒモ付くアクセス権限情報)をリポジトリで管理し、これを任意のタイミングやスケジュールに則って、個々のアプリケーションに反映する。
Office 365やBox、サイボウズOfficeなどに対してID情報を反映できる。今後、奉行シリーズなど他のアプリケーションにも反映できるようにする。2018年4月のサービス開始時に10~15個のアプリケーションとID連携する。
Azure AD(Active Directory)とも連携する。これにより、Azure AD管理下のクラウドサービスと社内システムが混在したハイブリッド環境でIDを管理できる。また、ID情報を対象システムに反映するID連携のほかに、SAMLによるフェデレーション方式の認証連携もできる。
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ソフトウェアとして、エクスジェン・ネットワークスのID管理・認証ソフト「LDAP Manager」を使う。これを、ソフトクリエイトのクラウド基盤サービス「SCCloud」上で動作させ、ソフトクリエイトからクラウドアプリケーションとして提供する。
SCCloud上でのLDAP Managerの提供に先立ち、ソフトクリエイトは2018年10月にエクスジェン・ネットワークスの発行済み株式を49%取得した。
SCCloudの特徴は、オンプレミスで動作させている既存システムをそのまま丸ごとIaaS型クラウドサービスに載せることを狙ったクラウドサービスである。サイボウズOfficeや奉行シリーズなど各種のアプリケーションをクラウド型で利用できる。
エクスジェン・ネットワークスがソフトクリエイトと提携した理由の1つは、ID管理の開発速度を高められること。ID連携先のアプリケーションがID認証のインタフェースを変更しても、素早く追従できるとしている。