関西電力、NDE、カルテック、NECフィールディング、デンソーの5社は2018年12月6日、光触媒技術を活用した首かけ携帯型の空気清浄機「携帯型空気清浄機」を発表した。関西電力、NDE、カルテックの3社が開発したもので、NECフィールディングとデンソーが販売する。
関西電力、NDE、カルテックの3社が開発したのは、名札ケースのように首にかけて使える、携帯型の空気清浄機である(写真1)。顔周辺の空間に、清浄な空気を送ることができる。最大の特徴は、光触媒技術を採用していることである。
光触媒技術では、二酸化チタンフィルタに光を当てるとO2-(酸化物イオン)とOH-(水酸化物イオン)が表面に発生し、空気中に存在するウイルスなどの有害物質を、水や二酸化炭素などの無害な物質に分解する、という(図1)。光を当てるだけで使えるため、フィルタ方式の空気清浄器に比べてメンテナンスが容易である。
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また、今回開発した空気清浄機は、従来の光触媒技術と異なり、NDEの技術で、柱状結晶の先端部に選択的に金属助触媒を装飾する技術を採用。これにより、分離した電荷が再結合しにくく、抗菌力が高いとしている。
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NECフィールディングは、携帯型空気清浄機を全社員に装着させる取り組みを2018年12月6日付けで開始した(写真2)。
空気感染の恐れがある感染症について、社員同士の感染、社員から顧客への感染、社員から家族への感染を未然に防止するのが狙いである。