市場調査会社のアイ・ティ・アール(ITR)は2019年3月28日、国内のデータウェアハウス(DWH)用DBMS(データベース管理システム)の市場規模の推移と予測を発表した。同市場における2017年度の売上金額は60億8000万円で、前年度比49.0%増と急速な伸びとなった。2018年度も同53.3%増の高成長、およびCAGR(年平均成長率、2017~2022年度)は30.2%と高い伸びを予測している。
ITRによると、国内DWH用DBMS市場における2017年度の売上金額は60億8000万円で、前年度比49.0%増と急速な伸びを示している。この結果から、同社はAWS(Amazon Web Services)とGoogleの急成長が市場を牽引しているとした。
2018年度も、同53.3%増の高成長、およびCAGR(年平均成長率、2017~2022年度)は30.2%と高い伸びを予測している。背景として、ITRは、IoT関連を中心にデータ活用の活発化が進み、DWH用DBMSのニーズが高まっている状況を挙げる。
パッケージとSaaSの提供形態別では、パッケージ市場は緩やかな伸びを示しているのに対し、SaaS市場は拡大している(図1)。2017年度のSaaS市場は42億8000万円で、前年度比79.8%増と急速な伸びとなった。2018年度以降もSaaS市場は高成長を維持し、2022年度には200億円に達すると予想している。
図1:国内DWH用DBMS市場規模推移および予測:提供形態別(2016年度~2022年度予測)拡大画像表示
ITRは、「社内業務システムだけでなくWebマーケティングやIoT関連データも格納するようになったことで、DWHに蓄積するデータ量が飛躍的に増大していることから、拡張性が高いSaaSの利用が拡大した」との分析を示した。
今回の調査は、ITRが発行する市場調査レポート『ITR Market View:DBMS/BI市場2019』に詳細を掲載している。同レポートには、RDBMS、DBMSアプライアンス、Hadoopディストリビューション、データ分析/レポーティング、DWH用DBMS、データマイニング、テキストマイニング、ETL/データ・プレパレーション、データクレンジング、データフェデレーション市場の国内全46ベンダーへの調査に基づいた2016~2017年度売上げ実績および2022年度までの売上げ予測を掲載している。
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