NTTデータは2018年3月28日、デスクトップ仮想化基盤(VDI)をクラウド型で提供するDaaS(Desktop as a Service)の「BizXaaS Office」(BXO)を拡充したと発表した。新たに、SaaSを安全に利用できるようにするサービス群「BXO Managed Workspace Security」(BMWS)を提供する。まず、CASBサービス「BXO Managed CASB」を開始する。2019年度中に5カテゴリの機能を順次提供する。
NTTデータの「BizXaaS Office」は、同社が2011年から提供しているDaaSである。クラウド上に用意したデスクトップ仮想化基盤(VDI)を、シンクライアント(画面情報端末)からリモートで操作できる。VDIソフトとして、米VMware製品や米Citrix Systems製品を利用する。ユーザー企業のオンプレミス環境にVDIシステムを設置する使い方も選べる(関連記事:NTTデータ、デスクトップ仮想化基盤サービスにGPU搭載機を追加、CADなどに向く)。
今回、BizXaaS Officeのメニューを拡充し、安全な仕事環境を実現することを目的としたサービス群として、BXO Managed Workspace Security(BMWS)を用意した(図1)。BMWSは、BizXaaS Officeの基本サービスであるDaaS(Desktop as a Service)の契約の有無を問わず、独立したサービスとして導入できる。
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BMWSでは、クラウドサービスを安全に利用するためのサービスとして、クラウドサービスの利用状況を可視化・制御するCASB(Cloud Access Security Broker)、IDaaS(ID管理)、データバックアップ、EDR(エンドポイント検知・対処)などを提供する。2019年度中に、合計で5種類のサービスを順次提供する(表1)。
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最初に、CASBサービス「BXO Managed CASB」を提供する。米NetskopeのCASBサービスを活用する。クラウドサービスの利用状況を監視・制御する。CASBと組み合わせて使うための「クラウドストレージサービス」(米Boxのサービスを利用)も合わせて提供する。これにより例えば、Box以外のクラウドストレージへのアクセスをCASBで禁止するといった運用ができる。