サイバーリンクは2019年5月10日、ディープラーニング技術を使用した顔認識ソフトウェア開発キット(SDK)「FaceMe」の新版を発表した。新アルゴリズムによる高速検索や、なりすまし防止などの新機能を搭載している。
サイバーリンクのFaceMeは、ディープラーニング(深層学習)技術を用いたエッジデバイス向けのリアルタイム顔認識エンジンである(画面1)。認識速度の高さ(0.2秒以下)と認識精度の高さ(本人識別率98.41%)、角度のついた顔でも認識する広い認識範囲を達成した。
画面1:FaceMeを使って開発した顔認識アプリケーションの例(出典:サイバーリンク) 斜めを向いた顔でも認証を行う。顔が真正面を向いているケースが少ない監視システム、出退勤管理などと連動したドアセキュリティ、などで利用できる。また、写真などを使ったなりすまし行為も検知できる。
新版では、新アルゴリズムの「HNSW(Hierarchical Navigable Small World)」検索機能を追加した。オンプレミスサーバー環境で数百万人クラスの大規模データベースの高速検索ができるようになった。
画質改善技術によって認識率を高めている。明るさ補正やシャープネス補正、ノイズ軽減やアップスケールなどによって、従来の顔認識エンジンでは誤認識や認識不可となりやすい暗所やノイズが発生しているケースなどでも認識できるようにした。認識精度は最大で11.65%向上したとしている。
OpenVINO、NVIDIA CUDA、Jetson、ARMなど、複数の基盤上でGPUアクセラレーションを有効にできる。例えば、 OpenVINOアクセラレーションを有効にすると、FaceMeの顔認識速度が約500%向上する。
SDKは、Windows、Linux、Android、iOSで利用できる。ドアセキュリティシステム、デジタルサイネージ、キオスク端末、POSシステム、Android/iOSベースのアプリケーションなど、各種の環境で利用できる。
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