セイコーソリューションズは2019年6月5日、NTPを使って正確な時刻を表示する時計「NTPクロック」のラインアップを拡充し、無線LANでNTP通信を行えるモデルを提供すると発表した。無線LANが使える場所であれば、電波時計などの通常の掛け時計と同様に、ネットワークケーブルをつながなくても利用できる。現在開発中であり、2020年1月から販売する。価格はオープン。
セイコーソリューションズの「NTPクロック」は、NTP(Network Time Protocol)を使って正確な時刻情報を取得し、これを表示する時計である(写真1)。現行機種は、有線ネットワークモデルであり、PoE(Power over Ethernet)で電源を供給する。時計の表示タイプとして、アナログ表示の掛け時計「SCN-300J」と、デジタル表示の掛け時計「SLN-1004W」および「SLN-1006W」の3機種を販売している。
写真1:NTPクロック現行モデル(PoE接続)の外観(出典:セイコーソリューションズ)拡大画像表示
NTPクロックのメリットは、工場、学校、病院、オフィスといった施設内において、これまで標準電波が届きにくかった建物の奥まった場所(閉鎖空間)や地下でも正確な時刻を表示できることである。また、既存のLAN環境に時計システムを集約し、専用の監視ソフトウェアを使って一元的に監視、管理できるというメリットもある。国内外で交通や医療の現場などから多くの引き合いがあるという。
今回発表した新モデルは、無線LANでネットワークに接続できるモデルである。ネットワークケーブルを配線することなく、無線LANを介してNTPサーバーと通信できる(図1)。電源は乾電池であり、電波時計などの通常の掛け時計と同様に運用できる。セイコーソリューションズでは今後、乾電池の寿命の確保など、使い勝手の向上に取り組むとしている。
図1:有線ケーブル(PoE)の代わりに、無線LANでネットワークに接続できるようにした。通常の掛け時計と同様に乾電池で動作する(出典:セイコーソリューションズ)拡大画像表示
なお、セイコーソリューションズは、NTPサーバー製品も販売している(関連記事:セイコーソリューションズ、NTPサーバーのハイエンドモデル「TS-2560」、消費電力を40%削減)。インターネットの上位NTPサーバーではなく、GPS衛星のシグナルなどを利用して正確な時刻を取得できる。
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