福岡銀行など九州地域の4銀行を傘下に持つふくおかフィナンシャルグループは2019年10月2日、2020年度の操業を目指すインターネット専業銀行「みんなの銀行」の基幹システムをGoogle Cloud Platform(GCP)で構築する計画について詳細を説明した。GCPを提供するグーグル・クラウド・ジャパンとともに説明会を開いた。
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ふくおかフィナンシャルグループは、全国エリアを対象とするインターネット専業銀行「みんなの銀行」を2020年度に操業開始する予定である。
特徴の1つは、勘定系を含む銀行のコアシステムを、一からスクラッチ開発で、パブリッククラウド上に構築すること(関連記事:ふくおかフィナンシャルグループ、次世代勘定系システムをGCPで稼働、※これまでの同行の取り組みの過程も紹介)。これにより、新機能を柔軟に開発できるほか、性能を容易にスケールできるとしている。
新銀行の基幹システムを支える基盤として、パブリッククラウドサービスのGoogle Cloud Platform(GCP)を利用する。システムは、グループのシステム開発子会社であるゼロバンク・デザインファクトリーが、アクセンチュアとともに開発している。今後は、グーグル・クラウド・ジャパンのSIサービスチームも開発プロジェクトに参加する。新システム稼働後はシステムも外販も検討する。
「デジタル変革で銀行を再定義する」と、新銀行の意図を説明するのは、福岡銀行取締役副頭取兼ふくおかフィナンシャルグループ取締役執行役員兼ゼロバンク・デザインファクトリー 代表取締役の横田浩二氏(写真1)。「単なるネット専業銀行ではない。デジタル時代の銀行として、みんなの声がカタチになる」(横田氏)。
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