ふくおかフィナンシャルグループは2019年9月24日、勘定系システムの構築基盤としてGoogle Cloud Platform(GCP)を採用すると発表した。システム開発子会社のゼロバンク・デザインファクトリーが研究開発している次世代バンキングシステムの基盤としてGCPを利用する。
ふくおかフィナンシャルグループは、システム開発子会社のゼロバンク・デザインファクトリーを通じて、2019年5月に次世代バンキングシステムの研究開発を開始している。2019年8月には、「デジタルネイティブバンク」を標榜する新しい形の新銀行の設立に向けた準備に着手している。
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今回、次世代バンキングシステムの中核を担う勘定系システムを構築する基盤として、パブリッククラウドであるGoogle Cloud Platform(GCP)を採用すると発表した(図1)。GCP上に勘定系システムを構築することで、システム運用コストの最適化を図るとともに、マイクロサービスを活用して金融機能ごとにサービスを切り出せるようにする。金融機能・商品をAPIを通じて各種の事業者にサービスとして提供するBaaS(Banking as a Service)も実現する。
ふくおかフィナンシャルグループはGCPを評価し、Google Kubernetes Engine、Spanner、BigQueryなどのサービスが、デジタルネイティブバンクの基本コンセプトに合致するとしている。さらに、銀行に求められる可用性や耐障害性などのミッションクリティカルな要件を柔軟にスケールできると判断している。
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