[調査・レポート]

「オービックと大塚商会はコスト削減に繋がる提案が多い」―ノークリサーチがベンダー33社の印象を調査

2019年12月9日(月)日川 佳三(IT Leaders編集部)

ノークリサーチは2019年12月9日、中堅・中小のユーザー企業1300社を対象に、著名なIT企業33社に抱く印象やイメージを調査し、結果を公開した。「コスト削減に繋がる提案が多い」印象は、オービックと大塚商会が比較的高かった。「幅広いIT商材をカバーしている」印象は、大塚商会と富士通マーケティングが比較的高かった。調査期間は、2019年7月から2019年8月まで。

 市場調査会社のノークリサーチは、年商500億円未満の中堅・中小のユーザー企業を対象に、著名なITベンダー33社の印象を調査した。個々のベンダーごとに、「収益増につながる提案が多い」など11項目の評価ポイント(表1)について、当てはまるものをすべて選択させる複数回答方式で調査した。

 調査の結果、例えば、「コスト削減に繋がる提案が多い」印象は、オービックと大塚商会が比較的高かった。また、「幅広いIT商材をカバーしている」印象は、大塚商会と富士通マーケティングが比較的高かった。

表1:ITベンダー33社に抱く印象(当てはまるものを複数選んで回答)
選択項目 項目の説明
収益増に繋がる提案が多い 「eコマースサイトを新たに開設して売り上げを伸ばす」など、収益増を実現する提案が多い
コスト削減に繋がる提案が多い 「クラウドに切り替えてシステム維持費用を減らす」など、コスト削減を実現する提案が多い
リスク回避を強調した提案が多い 「ランサムウェア対策のためにPCに買い替える」など、リスクを訴えることによる提案が多い
幅広いIT商材をカバーしている ハードウェア、ソフトウェア、クラウドなど、多岐に渡るIT商材を取り扱っている
IT以外の商材もカバーしている 複写機、オフィス設備、防災用品など、IT以外の商材も一緒に取り扱っている
特定のIT分野に関する知見が高い 特定のIT分野において、他社では代替できない技術やノウハウを持っている
業務視点での改善提案力が高い 製品/サービスの導入だけでなく、業務にどう活かすかまで提案してくれる
業種/業態に関する理解度が高い 特定の業種や業態に関する業務知識やノウハウを豊富に持っている
経営やビジネスの理解度が高い 経営やビジネスの視点から見た助言やアドバイスも提供してくれる
規模の小さな顧客も大切にする 規模の小さな企業に対しても、こまめに提案やニーズ把握を行っている
大都市圏以外の顧客も大切にする 大都市圏以外の地域においても、こまめに提案やニーズ把握を行っている
全く判断できない 当該のIT企業とは全く接点がないので判断できない

 調査対象のITベンダー33社の内訳は、大塚商会などの「販社/SIer」が5社、NECなどの「国内大手ベンダー」が3社、アマゾンデータサービスジャパンなどの「外資系大手ベンダー/事業者」が9社、オービックビジネスコンサルタントなどの「国内パッケージ開発業者」が6社、リコーなどの「国内複合機ベンダー」×5社、NTTドコモなどの「国内通信関連事業者」が5社である(表2)。

表2:調査対象となったITベンダー33社
分類 社名
販社/SIer 大塚商会
オービック
NECネクサソリューションズ
富士通マーケティング
日立システムズ
国内大手ベンダー NEC
富士通
日立製作所
外資系大手ベンダー/事業者 アマゾンデータサービスジャパン
日本マイクロソフト
日本IBM
グーグル
デル
日本ヒューレット・パッカード
レノボ・ジャパン
日本オラクル
SAPジャパン
国内パッケージ開発業者(ISV) オービックビジネスコンサルタント
ピー・シー・エー
OSK
応研
弥生
サイボウズ
国内複合機ベンダー リコー
キヤノン
富士ゼロックス
シャープ
コニカミノルタ
国内通信関連事業者 NTTドコモ
KDDI
ソフトバンク
NTTコミュニケーションズ
NTT東日本/NTT西日本

 今回の発表内容は、ノークリサーチが作成したレポート『2019年版中堅・中小企業の業務システム購入先のサービス/サポート評価レポート』のサンプルおよびダイジェストとして発表した。

●Next:33社の中から提案力や商材力に秀でたベンダーを集計

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