NTTと米マイクロソフト(Microsoft)は2019年12月10日、デジタル変革を支える製品・サービスの提供を目的に、複数年にわたる戦略的提携に合意したと発表した。NTTが持つITインフラおよび運用サービスと、米Microsoftが持つクラウド技術やAI技術を融合させる。提携の一部としてNTTは、自社サービスの基盤としてAzureを活用していく。
NTTと米マイクロソフトは、顧客のデジタル変革を支援する製品・サービスを提供していくことを目的に、複数年にわたる戦略的提携に合意した(写真1)。NTTが持つITインフラや知見、運用サービスなどと、マイクロソフトが持つクラウド技術やAI技術を組み合わせる。
![写真1:米MicrosoftでCEOを務めるサティア・ナデラ氏(左)と、NTTで代表取締役社長を務める澤田純氏(右)(提供:NTT、日本マイクロソフト)](/mwimgs/d/d/500/img_dd39d531cc90f31bccc8aa9ffe79a243535589.jpg)
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提携ではまず、ユーザー企業のデジタル変革を加速するIT基盤サービスとして、「グローバル・デジタル・ファブリック」を提供する。パブリッククラウド、データセンター、ネットワークなどのインフラサービス群に、生産性を向上させるサービスなどを組み合わせて提供する。
さらに、デジタル技術を活用した企業向けの製品・サービスの開発で協力する。サービスの基盤には、クラウドサービスのMicrosoft Azureを利用する。製品・サービスの例として、脅威情報の分析、AIベースのアシスタントを備えたソーシャルロボティクス、デジタルワークプレイス、ナレッジマネジメントなどの実現を目指す。
研究開発においても連携する。NTTが研究を進めている次世代コミュニケーション基盤「IOWN(Innovative Optical & Wireless Network)」の中核技術であるオールフォトニクスネットワーク(All Photonic Network:全光ネットワーク)や、デジタルツインコンピューティングなどの研究を挙げている。
提携の一部としてNTTは、ITインフラサービスやデータ分析サービスなどの自社サービスの基盤として、Azureを活用していく。