ガートナー ジャパンは2019年12月18日、「日本におけるポストモダンERPのハイプ・サイクル」の最新版(2019年版)を発表した。「過度な期待のピーク期」には、前年同様にペースレイヤリング戦略などが位置づけられている。登場して間もない技術や概念で、今後期待が高まっていく「黎明期」には、ガートナーが新しく打ち出したコンセプトとして、ポストモダンERPの先にある未来のERP像である「エンタプライズ・ビジネス・ケイパビリティ(EBC)」をプロットした。
ガートナー(Gartner)の言うポストモダンERPとは、コアとなるERP(統合基幹業務システム)を中心に据えつつ、周囲にクラウドERPなどを組み合わせたERPのシステム形態を指す(関連記事:日本におけるポストモダンERPのハイプサイクル最新版、IoT対応やAI活用の期待が急上昇)。
1990年代以降に進んだERPのモダナイゼーション(スイート製品による業務機能の統合と集約化)の次の動きとして、クラウドを含む複数のアプリケーション群を疎結合で連携するポストモダンERPが進むとしている(関連記事:連載 「2025年の崖」の先にある基幹系システムの未来)
ガートナー ジャパンは今回、日本におけるポストモダンERPのハイプサイクルの最新版(2019年版)を発表した(図1)。ハイプサイクルは、新しい技術や概念、プラクティスが登場してから市場に受け入れられるまでの経過を示すグラフである。個々のテクノロジーが現在どのステージにあるかがわかるようになっている。
図1:「日本におけるポストモダンERPのハイプ・サイクル:2019年」(出典:ガートナー ジャパン)拡大画像表示
2019年版のハイライトは、登場して間もない技術や概念で、今後期待が高まっていく「黎明期」にプロットした「エンタプライズ・ビジネス・ケイパビリティ(EBC)」である。ガートナーが新しく打ち出したコンセプトであり、ポストモダンERPの先にある未来のERP像だとしている。
ガートナーはEBCを、人工知能(AI)駆動、データセントリック、コンシューマブル、人間の強化、イネーブリング、顧客指向という特徴を備えた、新たな時代のERP像であると説明している(表1)。企業が必要とするケイパビリティを担う複数のアプリケーションを組み合わせるという手法によって、変化に柔軟かつ俊敏に対応できるようになるという。
●Next:EBC──ガートナーが定義する「未来のERP像」の4つの特徴
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