三菱電機とNEC。サイバーセキュリティサービスも提供する大手電機メーカー2社が、サイバー攻撃/不正アクセス被害を受けていたことを相次いで公表した。三菱電機は2019年6月にサイバー攻撃を受けたことを把握、一部の顧客情報・機密情報データの流出が確認された。NECは、3年前の2017年6月に攻撃を把握、こちらはデータ流出はなかったとしている。いずれも公表までに長い期間を要している。にもかかわらず、両社とも一般への公表はプレスリリースのみで、会見は開いていない。今回は、データ流出の実害が明らかになった三菱電機の対応を例に、サイバー攻撃被害の情報公開について、筆者なりの考えを述べさせていただく。
- > 前へ
- 1
- 2
バックナンバー
- 緊迫した現場で強いストレス─サイバーセキュリティとメンタルヘルスの関係:第8回(2020/06/12)
- パンデミックと情報セキュリティ、危機管理対策の共通性を考える:第7回(2020/05/12)
- 神奈川県庁のHDD流出事件からの教訓─リース契約時の注意点と事業者の責任対策:第5回(2019/12/13)
- 「見えない情報」をどう守る?─重要インフラの事件・事故から考える:第4回(2019/11/19)
- 敵を知り、己を知る─ハッカーのさまざまな情報収集手段:第3回(2019/10/23)