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日立ソリューションズ、悪条件下でもスマホカメラでバーコードやQRコードを読み取れるSDK「Scandit」を販売

2020年2月3日(月)日川 佳三(IT Leaders編集部)

日立ソリューションズは2020年2月3日、暗い場所や離れた場所でもスマートフォンのカメラを使ってバーコードやQRコードを読み取れるSDK(ソフトウェア開発キット)「Scandit」を発表した。開発会社はスイスのScandit。AIを活用することによって、悪条件下でも複数のバーコードやQRコードを瞬時に高精度で読み取れるとしている。価格はオープンで、同年3月3日から販売開始する。

 日立ソリューションズのScanditは、スマートフォンのカメラを使って、複数のバーコードやQRコードを読み取ることができるSDKである。AR(拡張現実)技術を使って業務システムの情報とリアル空間を組み合わせる機能も持つ。AIの活用により、暗い場所や離れた場所でもバーコードやQRコードを読み取れるほか、バーコードやQRコードが汚れていたり破れていたりしていても読み取れるとしている。

 同社は、スマートフォンやスマートグラスを使って現場とオフィスの情報を共有できる「フィールド業務情報共有システム」を提供している。同システムのオプションとして、Scanditを組み込んで提供する。これにより、バーコードで読み取った情報を基にデータベースを検索し、検索情報と連携してARで表示するといったアプリケーションを構築できる(図1)。Scanditをユーザーの業務システムと連携させることも可能である。

図1:フィールド業務情報共有システムにScanditを組み込んだ際の業務イメージ(出典:日立ソリューションズ)図1:フィールド業務情報共有システムにScanditを組み込んだ際の業務イメージ(出典:日立ソリューションズ)
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 背景として同社は、バーコードやQRコードを使って商品管理や配送などのフィールド業務を効率化したいという需要の高まりを挙げている。「この一方で、バーコードやQRコードの利用には専用スキャナが必要となっており、読み取り精度も課題となっている」(同社)。

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