市場調査会社のIDC Japanは2020年3月4日、日本国内におけるトラディショナルPC(デスクトップPC、ポータブルPC、ワークステーション)市場の出荷実績値を発表した。2019年第4四半期の出荷台数は、法人市場が前年同期比52.0%増の322万台、家庭市場は同比19.6%増の130万台、両市場合わせて同比41.0%増の452万台となった。
IDC Japanは、国内におけるトラディショナルPC(デスクトップPC、ポータブルPC、ワークステーション)市場の出荷実績値を発表した。2019年通年では、法人市場は前年比59.7%増で1259万台、家庭市場は同比18.1%増の475万台、全体で同比45.7%増、1735万台となった(図1)。
図1:2019年通年の国内トラディショナルPC出荷台数トップ5社シェア(出典:IDC Japan) 会社別のシェアでは、レノボ/NEC/富士通グループは、2018年からシェアを1.9ポイント失ったものの4割を維持し、シェア40.3%で1位だった。2位のHPは、2018年からシェアを3.6ポイントと大幅に伸ばし18.2%、3位のDellも1.9ポイント伸長し15.5%となった。
法人市場では、Windows 7の延長サポート終了(2020年1月)前にWindows 10へ移行する動きが全体で見られた。これにより、2019年通年で59.7%増という記録的な成長を達成した。IDC Japanでは、インテルCPUの供給問題が国内ベンダーを中心に出荷の押し下げ要因になったが、それほど影響を受けない外資系大手ベンダーへの切り替えが進み、結果的に外資系ベンダーのシェアが急速に拡大したとみている。
2019年第4四半期の会社別の出荷数上位5社は、以下の通り。
レノボ/NEC/富士通グループは、グループ全体で前年同期比33.4%増だった。法人市場では36.2%増と、マーケットの平均成長率を下回った。ブランド別でみると、法人市場と家庭市場を併せた全体市場ではNECが46.5%増と比較的好調だったものの、富士通とレノボでマーケットの平均成長率をかなり下回った。富士通はインテルCPUの調達に問題があったことにより、2019年内に出荷できなかった数量がかなり大きかったと推測される。
日本HPは、法人市場、家庭市場共に絶好調で、全体市場で前年同期比78.7%増と、トップ5社の中で最高の成長率を達成した。法人市場は前年同期比が77.7%増、家庭市場は同比86.9%増と両市場で拡大するWindows 10への切り替え需要をうまく捉えたとみられる。
デルは、法人市場と家庭市場を合わせた全体市場で前年同期比55.3%増と、マーケットの平均成長率を大きく上回った。特に法人市場が好調で、前年同期比72.7%増を記録した。2019年の後半に伸びが堅調な小・中堅企業の需要をタイムリーに取り込んでいる。
シャープ(東芝クライアントソリューション)は、第3四半期に引き続き堅調で、全体市場で前年同期比58.2%増だった。法人市場で同比64.2%増、家庭市場で同比46.6%増と両市場とも好調だった。法人市場では、大企業およびパブリックセクターでの強みを活かして拡大している。
アップルは、家庭市場における存在感のおかげで全体市場でも5位につけている。全体市場では、前年同期比7.9%減だった。Windows陣営がユーザーのWindows 10への切り替え需要で活況を呈する中、伸び悩む形となっている。
本調査は、IDC Japanが実施したPCベンダー調査、ユーザー調査、販売チャネル調査などをもとに、独自の分析を行い算出したものである。調査結果は、IDC Japanが発行する『国内PC市場2019年第4四半期の分析』(J20221302)で詳細を報告している。2017年第1四半期~2019年第4四半期の国内PC市場実績値を掲載している。
Windows 10 / IDC / 東芝クライアントソリューション / HP / Dell EMC / Lenovo / NEC / 富士通 / Apple / Mac / シャープ / Dynabook
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