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西武、音声認識による文字起こしソフトを導入、議事録の作成時間を3分の1に

2020年3月23日(月)日川 佳三(IT Leaders編集部)

西武ホールディングスは、議事録の作成を省力化する手段として、AIを活用した音声認識システムを導入した。会議中の音声をリアルタイムにテキスト化することで、議事録の作成時間を最大で3分の1に短縮した。文字起こしソフトウェア「AmiVoice MinutesWriter(アミボイス ミニッツライター)」を提供したアドバンスト・メディアが2020年3月23日に発表した。

 西武ホールディングスは従来、ICレコーダーの録音音声を確認しながら議事録などを作成していた。音声のテキスト化は多くの時間と人員を要するため、負荷が大きかった。これらの負荷を軽減するため、AI音声認識を活用した文字起こしソフトウェア「AmiVoice MinutesWriter」を導入した。

 文字起こしソフトウェアは、社内会議や決算説明会、社内行事などの幅広いシーンで利用する。導入の成果として、議事録などの作成時間を最大で3分の1に短縮し、文字起こしに要する人員を削減できた。また、会議中に音声を自動でテキスト化できることから、参加者全員が会議に集中できるようになった。

 例えば、決算説明会の質疑応答や、IRミーティングなどの場面では、質疑の要点を漏らさずテキスト化し、迅速に開示資料を作成する必要がある。このため、業務負荷が特に大きくなっていた。文字起こしシステムを導入した後は、音声認識でテキスト化した内容を、編集ソフトウェア「AmiVoice Rewriter」(画面1)で修正するだけで済むようになった。

画面1:編集ソフトウェア「AmiVoice Rewriter」の操作画面(出典:アドバンスト・メディア)
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 この結果、記録作成の担当者を3人から1人に省力化できた。また、記録作成業務の効率化によって、情報開示を1営業日早められた。社長訓示などの社内行事の音声をテキスト化する時間も約3分の1になり、グループ全社への情報共有を迅速化できた。削減した時間は事実確認などに充てられる。

 場所を選ばない運用を考慮し、超指向性の小型スタンドマイク「AmiVoice Front ST01」と、マイク集約デバイス「AmiVoice Front HUB01」も導入した。マイク設備を持ち運べることで、小会議室などの活用の幅が広がる。

 なお、AmiVoice MinutesWriterは、AI音声認識を活用した文字起こしソフトウェアである。会議などの音声をリアルタイムにテキスト化する。音声とテキストを発話ごとに紐づけて蓄積する。編集ソフトウェア「AmiVoice Rewriter」を用いて認識結果を修正できる。また、ユーザー環境にスタンドアロン型で導入することから、安全に運用できる。

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