国際基督教大学(略称:ICU、本校所在地:東京都三鷹市)は2020年3月23日、2020年度春学期(4月初旬~6月下旬)の一定期間、原則として全授業でオンライン授業を導入するなどの特例措置を取ると発表した。新型コロナウイルス感染症が国内外で流行し、今後さらに感染が拡大する可能性から判断して決定した。
国際基督教大学が同校の在校生および2020年度入学生に向けて発表した、新型コロナウイルス感染拡大に伴う特別措置の概要は以下のとおりである。
●2020年度春学期の科目登録は若干の変更を加えながらもほぼ予定どおりのスケジュールで実施するが、登録指導(面談等)と承認はオンラインで行う(詳細は後日に告知)。
●授業は予定どおりのスケジュール(2020年4月9日授業開始)で実施するが、原則すべての授業をオンラインによる授業とする(当面5月6日までとするが、状況によっては延長される可能性もある)。なお、オンライン授業導入に伴い、一部科目の内容およびスケジュール等が変更される場合がある(詳細は後日に告知)。
このほか、4月1日に集合型で開催が予定されていた2020年度の入学式およびプレイスメントテスト(English for Liberal Arts Program:ELA/Japanese Language Programs:JLPの2種)は共に中止とした。2種類のプレイスメントテストについては、ELAについては代替の実施方法を現在検討中で、JLPはオンラインでテストを実施する。いずれも詳細を後日発表するとしている。
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オンライン授業の運営ノウハウが生きる
国際基督教大学は以前より、学内向けにセミナー、ワークショップ、ガイダンス、オリエンテーションなどのビデオコンテンツ配信サービス「ICU-TV」(画面2)を運営している。同大学の学生が必要なガイダンスやオリエンテーションなどに参加できなかった場合にビデオで視聴できるようになっている。
●Next:講義ビデオ配信や学外向けMOOCの運営経験をオンライン授業に
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