NTTコミュニケーションズは2020年4月3日、モバイル通信やセキュリティの設定が不要ですぐにテレワークを始められる「テレワーク用パソコン」を発表した。インターネットを介すことなく携帯電話網からVPNに直接接続できるモバイル通信サービス「Arcstar Universal Oneモバイル」のSIMカードが付属する。
NTTコミュニケーションズの「テレワーク用パソコン」は、企業にVPN接続するためのモバイル通信サービスをセットにした、テレワークに適したノートPCである。インターネットを介すことなく携帯電話網からVPNに直接接続できるモバイル通信サービス「Arcstar Universal Oneモバイル」のSIMカードが付属する(図1)。
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設定が不要で、すぐに利用できる。設定にノウハウと時間を必要とするモバイル通信の接続設定や、マルウェア対策ソフトWindows Defender」の設定などが、すべて完了した状態で提供する。このため、開封して約10分でテレワークを始められるとしている。
セキュリティを高める仕掛けとして、SIMカードの差し替えによる不正なアクセスを防ぐため、SIMの発信番号と端末の製造番号(IMEI)をひも付けて認証する。また、ノートPCを紛失した際のデータ漏洩を防ぐため、端末の指紋認証に加え、「BitLocker」による暗号化とTPM2.0機能を組み合わせた。
提供背景について同社は、企業においてテレワーク(リモートワーク)の導入が関心を集めている一方で、社員へ配布する端末の設定作業やセキュリティ対策などの負担が導入の障壁となっている状況を挙げる。
今回、インターネットではなく閉域網からのテレワークのニーズが高まっていることを踏まえ、企業向けVPN「Arcstar Universal Oneモバイル」が利用できるテレワーク用パソコンを企画した。手軽にテレワークを開始できるように、通信機能を内蔵したノートPCに、VPNサービス用のSIMカードを組み合わせた。
価格(税別)は、初期費用として、「Arcstar Universal Oneモバイル」のネットワーク工事費が1回線あたり3000円。テレワーク用パソコンの端末代金は、「NEC VersaPro UltraLite タイプVB」が14万4800円、もしくは「VAIO Pro PA」(2in1型PC)が16万8000円。
「Arcstar Universal Oneモバイル」のモバイル通信費用は、「ECO 500MBコース」(500MB)が月額620円、「ECO 3GBコース」(3GB)が月額1400円、「ECO 7GBコース」(7GB)が月額2100円、「ECO 15GBコース」(15GB)が月額4100円。