Dropbox Japanは2020年7月13日、国内のナレッジワーカー1000人を対象にテレワークに関する意識・実態を調べた結果を発表した。経営者~部長クラスの48.9%はテレワークのメリットを感じていない。一方、テレワークの実施頻度が高い層は、1日平均3時間以上時短になっている実感がある。調査は2020年5月11日~2020年5月12日にインターネットを介して実施した。
Dropbox Japanは、国内のナレッジワーカー1000人を対象に、テレワークに関する意識・実態を調べた。調査を実施した2020年5月11日から12日においてテレワークを行っていたのは回答者の約4割(40.2%)だった。導入率には地域や業種の差が見られた。地域別では関東(54.3%)、業種別には通信・情報サービス関連企業(62.3%)が突出していた(図1)。
テレワークの実施頻度が高いほど時短効果を実感
経営者~部長クラスの48.9%は、テレワークのメリットを感じていない。一方で、テレワークを実施する頻度が高いほど、在宅勤務による時間を有効活用できていると感じている(図2)。
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1日平均2時間以上有効に活用できていると回答した人は、週2日リモートワークを実施している人の43.5%、週3~4実施している人の58.2%、週5以上の人で65.7%だった。週5日以上リモートワークを実施している人の35.8%は、リモートワークによって1日平均3時間以上は時間を有効活用できていると感じている。
自分が就業する会社を選択する際、在宅勤務環境の有無が影響するかという問いに対して、20代の回答者の60.7%が影響すると答えている。また、通信・情報サービス業界の回答者では59.6%、すでにリモートワークを導入している層では63.2%と、同様に高い傾向が見られた。
テレワークを実施している人の約8割が、パンデミック収束後もテレワーク体制の整備・強化を希望している。具体的な改善を望む点としては、PCなどのデバイス支給、社内資料への安全かつ便利なアクセス環境の整備、承認プロセスの可視化といった、インフラ整備にかかるものが主だった。
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