MeeCapは2020年7月16日、クライアントPCの操作内容を記録・分析することによって業務の内容を可視化するソフトウェア「MeeCap」を機能強化したと発表した。新たに、コスト分析機能を追加した。ユーザーごとの人員コストを設定することで、ユーザーが関わった各業務のコストを算出できる機能である。新機能は、2020年7月から提供している。
MeeCapは、オフィスワーカーの日常業務におけるPC操作などのビッグデータを収集し、生産性の低下、業務分担の偏り、ナレッジの散逸などの課題を抽出して可視化するソフトウェアである(関連記事:MeeCap、プロセスマイニングツール「MeeCap」をクラウド型で提供)。非効率的な業務を改善できる。RPA(ロボットによる業務自動化)を導入する前の業務プロセス分析や、導入後の効果分析にも向く。
PCの操作内容を、CSV(カンマ区切り形式)データに記録する。タイムスタンプ、アプリケーションの名前、Webブラウザで見たURL、入力したキーの種類、参照フォルダ名、マウスの座標、――などのデータを記録する。こうして記録・収集したデータを分析する機能も提供する。例えば、各業務の単位で、実施している時間や割合、業務フローを分析できる。
今回、コスト分析機能を追加した(図1)。同機能では、ユーザーごとの人員コストを設定することで、実施している業務の時間や割合だけでなく、各業務ごとに費やしているコストを算出できる。これにより、「業務全体のコスト把握」、「非効率な業務の抽出」、「人員配置や業務分担の適正化」、「不必要な活動に要しているコストの把握」、――などができる。
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今後、コスト分析機能をさらに拡充する予定である。今回のリリースでは、現状業務におけるコスト構造の明確化や、削減施策の効果を算出できる機能が中心となっている。今後は、「単純作業を削減して付加価値の高い業務にシフトした場合に、どの程度の費用対効果が得られるかや、業務生産性に与える影響などを、シミュレーションによって予測する機能を追加する。