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[プロセスマイニング コンファレンス 2020 Summer LIVE]
変革サイクルを回す!――マーケットリーダーCelonisが明かす、プロセスマイニングの可能性
2020年7月29日(水)
6月30日にオンラインで開催された「プロセスマイニング コンファレンス 2020 Summer LIVE」(主催:インプレス IT Leaders)に、プロセスマイニングのリーディングカンパニーCelonisの代表取締役社長 小林裕亨氏が登壇、「2020年はプロセスマイニング本格導入元年になる」と述べ、2019年に数十社の企業導入を支援した経験やノウハウをもとに、日本におけるプロセスマイニングの可能性と課題、Celonisが描くプロセスマイニングの今後の姿を紹介した。
プロセスマイニングのマーケットリーダーであるCelonis
Celonis(セロニス)は、シーメンスやABB、BMW、Uberといったグローバルで2000社を超える企業に採用されているプロセスマイニングツールベンダーだ。2011年にドイツで創業し、現在はミュンヘンとニューヨークに本社を置きながら、年率100%を超える急成長を続けている。ユーザー企業は製造からハイテク、通信、石油・ガス、消費財・リテール、製薬・化学、金融・保険、航空・防衛などあらゆる業種におよび、Gartnerなどの調査機関からはマーケットリーダーとして高い評価を受けている。
国内では2019年2月から展開を開始したばかりだが、すでに20社以上への導入実績がある。Celonis 代表取締役社長の小林裕亨氏は、プロセスマイニングの競合ツールと比較し、Celonisには大きく3つの優位点があると述べる。
- プロセスの可視化にとどまらず、変革に向けてのアクションを支援し、その成果をトレースできるオペレーションプラットフォームである
- 変革の実現にかかる時間を最短にするためのAppsと呼ばれる雛形コンポーネント、無料版サービス、豊富な学習コンテンツを提供する
- グローバル企業とのエコシステムを活用した支援とサポート体制
「企業が迅速に成果を出せることがいちばん重要なことです。改善のためのプラットフォームを提供し、Appsなどを通して成果をできるだけ速く得られるようにします。また、エコシステムを通じて、先端企業と同じデジタルトランスフォーメーション(DX)の取り組みを推進できるようにします。プロセスマイニングのNo.1カンパニーとして、日本企業のDXによる進化・変革を強力に支援してまいります」(小林氏)。
コロナ対応がDXとプロセスマイニングを加速
Celonisが日本での展開を開始してから1年が過ぎたが、日本市場においてプロセスマイニングへの期待は大きく高まっている状況だという。書籍の刊行やイベント開催、コミュニティ活動の本格化にともない、パートナーエコシステムも16社にまで拡大し、パイロット導入や検討中の企業も増えている。
対象のソースシステムはSAP ECCやS/4HANA、Ariba、レガシーシステム、Eコマース向けWebシステムなど多岐にわたり、適用業務プロセスも、購買、受注から請求までの管理、工程管理、設計開発、設備管理、Eコマースなど幅広い業務をカバーしている。
「この1年で特に相談が多かった経営テーマは4つあります。1.生産性の向上、2.グローバルオペレーションの標準化・リーン化、3.ITの再構築、4.業務品質・無管理の高度化です。いずれも日本企業が直面し、いま着手しなければならない課題です。プロセスマイニングは、これら喫緊かつ重要な経営課題の解決に直結する改善手法です」(小林氏)。
例えば、生産性の向上については、個人タスク目線で効率化するRPAの取り組みから、顧客を見据えた全社目線でコスト削減や価値向上を図る方向へ転換したいというニーズが増えているという。また、ITの再構築では「2025年の崖」への対応やレガシーシステムのマイグレーションに向けた準備や推進などのニーズが高まっており、業務品質・管理の高度化については、経営の見える化や事業目標と業務パフォーマンスの連動といったニーズがある。
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新型コロナウイルスへの対応が求められるなか、こうした経営課題解決やDX推進のニーズはより高まってきており、プロセスマイニングを新しい改善手法として期待する声も高まっている状況だという。
可視化で終わらせず「変革サイクル」全体を支援
プロセス改善というと、ツールを導入して「業務の可視化」で終わってしまうケースも多い。これに対し、Celonisの製品の特徴は、変革サイクル(カイゼンサイクル)全体を支援できることにある。
変革サイクルとは、下記の4つのサイクルを回しながら、業務改善を行う仕組みのことだ。
- さまざまなソースシステムに接続し、網羅的にデータを収集してイベントログに変換する「Connect」
- イベントログを基にプロセスを視覚化し、根本原因を見つけ出す「Discover」
- その原因に対しインテリジェントなアクションを提案し、業務プロセスの改善を促す「Enhance」
- 改善策の効果を図る指標を設定し、継続的に追跡してベンチマークを行う「Monitor」
「このサイクルを回し続けることで期待される効果は短期的には大きく4つあります。1.ミス削減・自動化などの『効率化』、2.オンタイムデリバリ・スループット改善などの『スピードアップ・迅速さの向上』、3.手戻り、歩留まり改善などの『業務品質の向上』、4.ベンチマークや業務モニタリングなどによる『コンプライアンス向上』です。長期的にはさらに3つ、5.コスト削減や売上の増加、6.運転資金削減・資本効率改善、7.リスクマネジメント向上という成果につながっていきます。これらの取り組みを推進する際には、短期と長期、そして定量効果と定性効果、いずれを狙うのか目標をしっかりと定めた議論が重要です」(小林氏)。
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例えば、Uberでは、カスタマーサービス分野で毎日5700万のイベントを分析してカスタマーからの問い合わせ業務を効率化した。また、シーメンスではファイナンシャル業務に適用し、受注~請求業務に関する1000万ステップの人手工数を削減し、「デジタルフィットレシオ」という基準を活用して、自動化を促進しているという。
「グローバルで蓄積したナレッジやノウハウ、社内外のエコシステムを活用して、企業がDiscoverからEnhance、Monitorといった取り組みをスムーズに実施できるよう支援していきます」(小林氏)。
組織全体を改善する、経営にとってのプロセスマイニング
日本市場においてCelonisは今後、無料版プロセスマイニングサービスの「Snap」や今後新たに追加される機能群「Operational Apps」の強化に取り組むという。
Snapは、プロセスマイニングに関するさまざまな機能を無料で提供するサービスだ。ERPだけでなく、エクセルやCSV、トランザクションログ、データベースログなどさまざまなデータを簡単に取り込むことができ、「今あるデータだけで今何ができるか」を本番に近い環境で検証可能だ。よって、市場にある他製品と同等ないしそれ以上の機能を使ってプロセスマイニングを実施できる。
Operational Appsは、分析のための現行のAnalytical Appsに加えて提供される機能だ。さまさまざまなデータソースとリアルタイムに接続し、オペレーションを直接サポートし、よりインテリジェントな自動化サポートしていくものだ。
プロセスマイニングでは、システムのログデータだけでなく、様々な情報をデジタルデータとして取り込み活用できる。例えば、ルフトハンザ航空では、離陸前の航空機をカメラで撮影し、映像にうつった車両の動きを見るだけで、離発着時間の遅れにつながる業務プロセスを解析できるようにしているという。
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小林氏は「経営にとってのプロセスマイニング」を「医療にとってのレントゲンやCTスキャナー」になぞらえながら「勘と経験と度胸から、デジタルによる合理的な判断への転換が重要です。CTスキャナーが可視化にとどまらず、医療のあり方を変えたように、プロセスマイニングも経営全体へと波及するものです」と指摘。そのうえで「現場と経営が同じ現実を直視することで、顧客志向の組織へ変わり、社員のエンゲージメント向上につながっていきます。組織のあらゆるところで改善が進み、組織全体のアジリティが高まリます。それがプロセスマイニングの価値です」と訴え、講演を締めくくった。
●お問い合わせ先
Celonis株式会社
URL: https://www.celonis.com/jp
メールアドレス:info.japan@celonis.com
電話:03-6841-4143