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[プロセスマイニング コンファレンス 2020 Summer LIVE]
タスクマイニングとプロセスマイニングを両輪に、ハートコア流プロセス改革の勘所
2020年7月27日(月)
プロセスマイニングを検討・導入する企業が増えてきているが、ほとんどの企業では導入がうまくいっていない。その最たる理由は、基幹システム側に十分なログデータが無いことだ。6月30日にオンラインで開催された「プロセスマイニング コンファレンス 2020 Summer LIVE」(主催:インプレス IT Leaders)に、ハートコア 代表取締役社長の神野純孝氏が登壇。タスクマイニングから詳細データを生成し、基幹システムログと統合することで、プロセスマイニングを実行した事例を紹介した。
タスクマイニングで詳細データを生成し全体最適を図る
プロセスマイニングへの関心が高まるなか、導入検討やPoCを行う企業が増えてきている。しかし、ほとんどの企業で導入がうまくいっていないようだ。ハートコアの神野氏はその理由の1つとして、基幹システム側に十分なログデータがないなかで業務分析・改善を推進する難しさがあることを挙げる。それに対し、ハートコアが提案しているのが、タスクマイニングから詳細データを生成し、それをプロセスマイニングに活用する方法だ。
ハートコアは顧客接点、オペレーション、データ活用という3つの領域で事業を展開しており、製品としてはCMS/デジタルマーケティングツール、RPAツール、プロセスマイニングツールを展開している。主力製品のCMSツール「HeatCore CMS/CXM」は国内550社に導入され、市場シェアトップを誇る。3領域でツールを展開する狙いについて神野氏は「3つの領域を掛け算することで、お客様のデジタル経営の実践を支援すること」と話す。
「2019年はプロセスマイニング元年で、大手企業がこぞって導入しようとPoCでトライアルを行いました。ただ、スクラッチで作ったシステムのログが少ない、SAPのアドオン部分のログがない、ログの保存期間が1カ月のみといった課題に直面しました。プロセスマイニングをやろうとしたができないという状況に陥ったのです」(神野氏)。
そんななかから「ログデータがないのであれば、操作から基幹システムのログを生成し、プロセスマイニングに生かそう」という発想が生まれたという。
「これは、多くのプロセスマイニングベンダーとは異なったアプローチです。日本では人事システムや受発注システムなどでExcelを活用しています。データレイクで溜まった基幹システムのデータだけではプロセスマイニングできないケースも多い。そこでExcelのデータをタスクマイニングツールで取得し、プロセスマイニングツールと連携させて全体最適を図るアプローチを採用しました」(神野氏)。
ミクロとマクロ両面からプロセス改革・改善を進める
タスクマイニングから詳細データを生成するアプローチは「ログがないからプロセスマイニングができない」と考えている企業に特に有効となる。
業務のデータの多くは、デスクトップにあるExcelの操作やさまざまなWebの操作、アプリケーションの操作に含まれる。そうした業務担当者の操作ログを収集し統合しながら、業務システム全体を時系列に可視化し、全体を最適化していくというアプローチだ。
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ハートコアでは「デジタルデータ」のことをERPやSCM、CRMなどに格納された「業務システムログ」と、Excel、Word、メールソフトなどの操作を記録した「業務用PCログ」を組み合わせたデータだと定義している。こう定義することで、SAPのアドオン開発部分についてはログがないという場合でも、Excel操作ログを補いながらプロセスマイニングを実施できるようになる。
また、タスクマイニングとは、デスクトップでの活動、例えば、オフィスソフトへの入力、メールの送信などのPC操作ログデータをタスク単位で可視化・分析して業務の最適化につなげる手法のことだ。
「タスクマイニングでは、トピックとなるキーワードをモデル化したり、どのキーワードがユーザー名、ラベル、顧客名、注文書などにあたるかを識別したりすることが可能です。可視化されたタスクを構成する情報をユーザーのアクションと関連付けて分析しタスクの中身を浮き彫りにします」(神野氏)。
プロセスマイニングが部門間にまたがる業務フローを分析するマクロ的なアプローチだとすると、タスクマイニングは同一PC内の操作で完結する詳細タスクを分析するミクロ的なアプローチとなる。両方のアプローチを通して、業務プロセスの改革・改善を行っていくことになる。
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プロセス改革の取り組みを推進するハートコア
プロセス改革・改善の取り組みを容易に推進できるようハートコアが提供するのが、プロセスマイニングツール「myInvenio(マイインヴェニオ)」と、タスクマイニングツール「CONTROLIO(コントローリオ)」だ。
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さらにハートコアでは、単にこれらのツールを提供するだけでなく、プロセス改善の取り組み全体を支援するサービスを提供している。具体的にサービスは「現状の把握」「対策案検討」「対策の実施」「効果の確認」という4つのプロセスで構成されている。
① 現状の把握
まず「現状の把握」では、myInvenioでの業務プロセスの分析から、業務プロセスの全体像の把握、業務効率化を進めるための部門・チーム・個人の特定と優先順位付け、CONTROLIOによるタスクマイニング、ECRS分析(対象の課題が排除/統合/交換/簡素が可能かを分析)を行う。
② 対策案検討
次の「対策案検討」では、具体的な課題を明らかにし、シミュレーション分析と対策案を立案する。10カ月を1つの単位として、業務プロセス分析を検証。プロジェクトのフェーズごとに必要なスキルセットが異なるため、フェーズに合わせて専門家をアサインできる体制を構築する。
③ 対策の実施
「対策の実施」では、検討した対策案を実際に現場に適用する。重要なのは効果検証用ログを収集し、継続的な改善につなげられるようにすることだ。最後の「効果の確認」では、効果検証用ログを収集して、結果レポート作成する。
④ 効果の確認
最後は「効果の確認」だ。プロセス改善プロジェクトを実施することで、従来の分析では不可能な領域まで含めて各拠点のプロセスが可視化される。「ツールの導入により自動で分析できるため、人手をかけた分析よりも費用を抑えることができます。さらに、例外処理プロセスや手戻りの要因を把握したり、どこに課題があるか原因特定を速めたりできます」(神野氏)。
ハートコアではこれらの一連のサービスを「PoVプロジェクトサービス」として提供している。
神野氏は最後に「タスクマイニングとプロセスマイニングはさまざまなビジネスシーンで活用いただけます。ログの生成からツールの提供、プロジェクトの支援までハートコアがお手伝いします」と話し、講演を締めくくった。
●お問い合わせ先
ハートコア株式会社
製品ページ
https://www.heartcore.co.jp/process-mining/
お問い合わせフォーム
https://www.heartcore.co.jp/contact/index.html