日本IBMは2020年8月27日、説明会を開き、同社が提供しているIaaS/PaaS型クラウドサービス「IBM Cloud」において、今後国内で予定しているロードマップを発表した。同年第3四半期に大阪リージョンを開設。UNIX/オフコンの「Power Systems」(AIX/IBM i)とメインフレーム「IBM Z」(Linux)も同年11月以降に順次国内で提供する。
IBM Cloudは、日本IBMが提供しているIaaS/PaaS型のクラウドサービスである。2011年に「IBM SmartCloud」ブランドでサービスを開始して以降、米SoftLayerの買収や機能拡張などを経て現在に至る。現在、IBM Cloudは43カ所のデータセンターで運営している。
ベアメタルサーバーで利用できるマザーボードは70種類以上を揃え、サーバーをクラウドに移行しやすくしている。提供できるCPUは4種類(Intel、AMD、Power、Z)。仮想サーバーのタイプは、メモリー容量やGPU搭載など、重視する要素に応じて5種類を用意している。
IBM Cloudが2020年以降に国内での提供を予定している新サービスは、大きく3つある。(1)大阪リージョンの開設、(2)UNIX/オフコンの「Power Systems」(AIX/IBM i)をクラウド型で提供、(3)メインフレーム「IBM Z」(Linux)をクラウド型で提供、である。
(1)2020年第3四半期に大阪リージョンを開設する(図1)。現在の東京リージョンと合わせて国内で東西の2リージョン体制となる。なお、2020年には、日本(大阪)のほかに、ブラジル、フランス、カナダに新たなリージョンを開設する。

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●Next:Power SystemsやIBM Zが国内DCからクラウドで利用可能に
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