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日立、基幹データベース「HiRDB」をクラウドサービス化、AWS上で運用サポート付きで提供

2020年12月7日(月)日川 佳三(IT Leaders編集部)

日立製作所は2020年12月7日、パブリッククラウド上にデータベース「HiRDB」の環境を構築して運用サービス込みで提供するサービス「HiRDB Cloud Service」の販売を開始した。2021年2月1日に、Amazon Web Services(AWS)上で提供を開始する。その後、Azureでも利用できるようにする予定である。価格は個別見積もりで、専用ポータルなどの基本サービスが定額制、データベースサーバーの利用料金が従量制。

 「HiRDB Cloud Service」は、日立製作所のリレーショナルデータベース管理システム「HiRDB」を、パブリッククラウド上で運用込みで提供するサービスである(図1)。

 AWS(Amazon Web Services)東京リージョンの上にHiRDB環境を構築して提供する。ユーザー企業ごとに用意する専用の管理ポータル画面から、構成や容量などの最小限の項目を選択するだけで、約10分でAWS上にHiRDB環境を構築できる。管理ポータルからは、バックアップや容量の拡張なども行える。

図1:「HiRDB Cloud Service」の利用イメージ(出典:日立製作所)図1:「HiRDB Cloud Service」の利用イメージ(出典:日立製作所)
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 専用ポータルからは、アプリケーション開発などに必要なHiRDBクライアントプログラムを入手できる。これを使えば、ユーザー環境で稼働する各種アプリケーションからHiRDBに接続するためのドライバやライブラリを容易に準備できる。加えて、対話型のSQL実行プログラム「HiRDB SQL Executer」も入手できる。これを使えば、対話型のインタフェースで、データベースを編集したり、既存のHiRDBデータをオンプレミス環境からAWSに転送したりできる。

 システムは、冗長化構成がとれる。AWSのアベイラビリティゾーンをまたいでHiRDBを配置し、データを同期し、稼働状況を監視できる。データベースが停止した場合やスローダウンした場合に、自動的に待機系に切り替えられる。

 運用サポートが付く。障害発生時には、日立のサポートチームが、障害の原因を1次切り分けし、障害に対応する。専用ポータルの操作などもサポートする。HiRDBとAWSにまたがった複合的な問題が発生した場合でも迅速に復旧できるとしている。

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