米Amazon Web Services(AWS)は2020年12月1日、PostgreSQL/MySQL互換のクラウド型データベース「Amazon Aurora」の新機能を発表した。Microsoft SQL ServerからAmazon Aurora PostgreSQLへの移行を簡素化する機能を追加した。さらに、サーバーレス実行機能であるAmazon Aurora Serverlessを強化し、細かい単位でスケーリングできるようにした。アマゾン ウェブ サービス ジャパンが2020年12月10日に国内で発表した。
Amazon Auroraは、AWSがクラウド上でマネージド型で提供している、PostgreSQL/MySQL互換のリレーショナルデータベース管理システム(RDBMS)である。今回、Microsoft SQL Serverからの移行を容易にする新機能「Babelfish for Aurora PostgreSQL」と、サーバーレス機能の新バージョン「Amazon Aurora Serverless v2」を発表した。
Babelfish for Aurora PostgreSQLは、Microsoft SQL ServerからAmazon Aurora PostgreSQLへの移行を容易にする新機能である。ほとんどもしくは全くコードを変更することなく、 PostgreSQL上でSQL Serverアプリケーションを直接実行できるようになるとしている。2021年に提供を開始する。
T-SQL(SQL Serverの独自仕様SQLダイアレクト)が使えるので、アプリケーションのデータベースリクエストのすべてを書き換える必要がない。SQL Serverのネットワークプロトコルも使えるため、既存のSQL Server用データベースドライバをそのまま使い続けられる。
Babelfish for Aurora PostgreSQLのソースコードは、オープンソースとして公開する。Apache 2.0ライセンスに準拠する。ユーザーは、ライセンス条件に基づき、 任意の目的で使用、配布、修正できる。ソフトウェアの修正バージョンの配布もできる。
サーバーレス機能の新版は、容量を細かく拡張可能に
サーバーレス型でAmazon Auroraを利用できるAmazon Aurora Serverlessも、新バージョンのAmazon Aurora Serverless v2にする。性能を上げたい時に、以前よりも細かくスケーリングできるため、リソースを有効に利用できる。現在、Amazon AuroraのMySQL 5.7互換エディションを対象にプレビュー版を提供中である。
Amazon Aurora Serverlessは、サーバーレスという性質上、データベース容量を管理する必要がない。スケーリング機能を備えており、必要に応じて5~50秒以内でデータベース容量を拡張できる。しかし、従来版のAmazon Aurora Serverless v1では、必要に応じて容量を2倍にするというやり方しかとれなかった。
これに対してAmazon Aurora Serverless v2では、容量を2倍にするのではなく、 細かい増加で容量を調整する。アプリケーションのニーズに適した量のデータベースリソースを利用できる。料金は使用した容量の分だけで済むため、ピーク時の容量をプロビジョニングした場合と比べて、データベースのコストを最大90%削減できるとしている。
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