KPMGコンサルティングは2021年3月23日、企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)をデザインして推進する専門組織「Digital Transformation Management Office」(DXMO)の構築支援サービスを発表した。組織であるDXMOの構築を支援するとともに、DXMOを介してユーザー企業みずからDXを推進していくスキームの構築を支援する。
KPMGコンサルティングは、企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)をデザインして推進する専門組織「Digital Transformation Management Office」(DXMO)の構築を支援するサービスを提供する。組織であるDXMOの構築を支援するとともに、DXMOを介してユーザー企業みずからDXを推進していくスキームの構築を支援する。
企業がデジタル変革を推進するにあたってKPMGコンサルティングは、CIO/CDO/CDXOなどの直下に、デジタル変革を推進する専門組織「DXMO」の設置を提唱している(図1)。DXMOの役割は、経営戦略と整合性がとれたデジタル戦略の策定と実行、デジタル化の推進に向けた人材像の定義とタレントの確保、デジタルを用いたプロセスの構築、新たなビジネスモデルの策定、ナレッジの収集と共有、である。
拡大画像表示
背景として同社は、変化する社会環境に呼応するために迅速なデジタル変革が求められている一方で、思うように進まないケースが多いという事情を挙げる。経済産業省が2020年12月28日に公開したレポートを示し、「DX推進指標自己診断結果」として「DXを未着手、または一部分での実施」に留まっている企業が95%存在することを指摘した。
DXがうまくいかない要因としてKPMGコンサルティングは、経営戦略に即した具体的なデジタル戦略が策定されていないこと、全社デジタル戦略を推進するCIO/CDOの不在、DXを推進するリーダーの役割やKPIが定義されていないこと、などを挙げている。