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東京大学と日本IBM、量子コンピュータ「IBM Q」をかわさき新産業創造センターに設置へ

2021年3月24日(水)IT Leaders編集部

日本IBMは2021年3月23日、東京大学とIBMによる「Japan IBM Quantum Partnership」で表明していた量子コンピュータシステム「IBM Quantum System One」の国内設置拠点について、新川崎・創造のもり地区 かわさき新産業創造センター(KBIC)に決定したことを発表した。2021年中の稼働を予定している。

 東京大学とIBMのJapan IBM Quantum Partnershipに基づき、量子コンピュータシステム「IBM Quantum System One」(写真1)の国内設置拠点が、かわさき新産業創造センター(KBIC)に決定した。同システムは2021年中の稼働を予定している。

写真1:量子コンピューティング統合システム「IBM Q System One」(出典:米IBM)

 KBICは、新川崎・創造のもり地区(神奈川県川崎市幸区)に位置する産学交流によるインキュベーション施設である(写真2)。

 設置する量子コンピュータシステムは、東京大学とIBMの契約に基づき、東京大学が占有権を有する。東京大学はこのシステムを活用し、企業、公的団体や大学等研究機関と量子コンピュータの活用に関する協力を進めていく。

写真2:かわさき新産業創造センター(KBIC)本館(出典:かわさき新産業創造センター)

 量子コンピュータシステムの常時安定稼働には電気・冷却水・ガスなどインフラの安定供給や耐振動環境が必要である。KBICは、川崎市の全面的な支援によって、安定稼働に最適な環境を提供する。

 IBM東京基礎研究所のサイエンス&テクノロジー・グループと東京大学は2012年から、KBICにおいて共同で社会連携講座を開設し、次世代ITに関するハードウェア研究を続けている。

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